*** 第165回 CBI研究講演会 ***

「ゲノム研究の新しい流れ」


「追加」国立医薬品衛生研究所の高井(五十嵐)です。次回12月15日のCBI講演会で、でFrederique Lisacekさんに30分の講演をして頂くことになりましたのでお知らせ致します。Frederique Lisacekさんは数年前に都立臨床医学研究所で神沼二真氏と一緒に研究をしておられました。ゲノム配列中のイントロンとエキソンの予測法や、RNAモチーフの探索法の開発などがご専門です。この度GIW97参加の為に来日される機会を捕らえ、講演をお願い致しました。当日のプログラムは下記を予定しております。宜しくお願い致します。


ヒトを始めとする各種の生物のゲノム解析が急ピッチで進められていますが、これに伴い急増する遺伝子や蛋白質のデータをどう解析し、有効な情報を引き出すかが、ゲノム研究の中の重要かつ緊急の課題になってきています。この目的にはコンピュータと情報学も活用されており、研究が活発に行われています。 本講演会では、こうした分野で活躍されている気鋭の研究者にホットな話題を提供してもらうべく企画しました。萩谷講師は学術振興会の未来開拓学術研究推進事業による 研究プロジェクトである「分子コンピュータ*プロジェクト」のリーダをなさっておられます。分子コンピューティングとは、DNAやRNAなどの生体高分子を用いて、分子レベルの粒度で超並列計算を行わせようとする試みです。安倍講師と馬見塚講師は蛋白質の構造・機能予測法に、隠れマルコフモデル(Hidden Markov Model(HMM))などの確率的モデルを取り入れて成果を上げておられます。活発な議論をして頂くため、今回は会員の方々に予めHMMの入門論文をお配りすることにしました。Prof. Dunker は、蛋白質認識における蛋白質構造中のdisorderな部位の重要性を早くから認識され、その解析を手がけておられます。またPacific Symposium on Biocomputingの主催者としてご著名です。どうぞ皆様奮ってご参加下さい。

日時: 1997年12月15日(月)13:10 - 18:20

場所: 化学会館 5F 501A号室
東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩4分)

世話人:五十嵐貴子(国立医薬品食品衛生研究所)、 馬見塚 拓 (NEC C&Cメディア研究所)

演題:
1. 13:10~14:40
「HMM及び確率的文法を用いたタンパク質構造・機能予測について 」
講師 安倍 直樹、馬見塚 拓 (NEC C&Cメディア研究所)

2. 14:40~16:10
「The Importance of Disordered Regions in Proteins: Detection, Prevalence, Prediction, and Biological Significance」
講師 A. Keith Dunker(Washington State University)

3.16:20~17:50
「分子コンピュータの理論と構築」
講師 萩谷 昌巳(東京大学大学院理学系研究科)

4.17:50~18:20
「」
講師 Frederique Lisacek( Gaspard Monge University )

講演会終了後に情報交換を兼ねた飲み物だけの懇親会を予定しています。無料ですので奮ってご参加ください。


講演会参加資格:CBI研究会個人会員・法人会員の方、非営利研究機関の研究者の方は、どなたでも参加できます。法人会員以外の法人からの参加希望者は、一人 3000円の参加費が必要です。事前に必ず事務局に連絡してご参加ください。

連絡先: CBI研究会事務局
〒158 東京都世田谷区用賀4-3-16 イイダビル301
Tel. 03-5491-5423 Fax. 03-5491-5462
E-mail: cbistaff
@cbi.or.jp