***第287回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「臨床における薬物間相互作用の予測のための方法論; 代謝酵素、トランスポーター」


開催趣旨:単独では有用な薬物であるにも関わらず、時に、致死的な 薬物間相互作用が臨床において発現し、相互作用薬のみならず、 被相互作用薬も市場から撤退を余儀なくされるケースが実際におこって いる。また、近年では薬物動態を制御する分子群が同定されるにつれ、 薬物間相互作用のメカニズムも多岐にわたっており、特に代謝酵素・ トランスポーターを介した相互作用をいかに創薬の初期段階において 予測し、回避する手段をとるかは、医薬品の開発において重要な課題 の1つとなっていることはいうまでもない。最近、米国FDAが薬物間相互 作用の解析法に関するガイダンスを公表したこともあり、製薬産業に おける相互作用予測の重要性はますます高まっている。また、薬物間 相互作用による危険度を正確に臨床に伝える手段として、添付文書が 挙げられるが、その情報が正確であること、また正確に臨床現場で運用 されることは医薬品の適正使用において必須である。本講演会では、 産官学それぞれの立場より、薬物間相互作用の予測法や相互作用 情報の医療現場への提供のあり方と課題について、最新の知見を交え ながら議論することを目的としている。医薬品の研究・開発に携わる 研究者や臨床薬剤師に至るまで、幅広く薬に関わる方々による活発な 議論を期待している。

日時:2008年7月14日(月)13:00−17:45

場所:日本化学会 化学会館7Fホール
東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩4分)

世話人:杉山雄一(東京大学薬学部)、前田和哉(東京大学薬学部)

プログラム

1. 13:00-13:35
「講演会のねらい:薬物間相互作用の定量的予測は可能か?」
杉山雄一(東京大学薬学部)

2.13:35-14:05
「創薬プロセスにおける薬物間相互作用の評価と判断」
久米俊行(田辺三菱製薬株式会社) 

3.14:05−14:35
「代謝酵素レベルでの相互作用の予測」
加藤基浩(中外製薬株式会社)

14:35−14:50 休憩

4.14:50−15:20
「トランスポーターレベルでの薬物間相互作用:in vitro実験データと臨床 データの対応付け」
前田和哉(東京大学薬学部)

5.15:20−15:50
「医療の質を高める薬物間相互作用の情報提供」
樋坂章博(東京大学医学部附属病院)

6.15:50−16:20
「添付文書への相互作用に関する記載内容の現状と提案」
齋藤充生(国立医薬品食品衛生研究所、医薬安全科学部)

16:20-16:30 休憩

7.16:30−17:00
「最近の医薬品審査の現状(薬物間相互作用を中心に)」
關野一石(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 新薬審査第四部) 

8.17:00−17:45
総合討論(司会:杉山雄一)

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講演会参加費: 
法人賛助会員: 無料 
個人会員(非営利):無料   個人会員(一般企業):\5,000 
ビジター(非営利):\1,000   ビジター(一般企業):\10,000 

出席を希望される方は事前に必ずメールにて、(E-mail:seminar@cbi.or.jp事務局に連絡してください。)

連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
            〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
            TEL:03-5491-5423  FAX:03-5491-5462