***第309回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「計算創薬、再発展のための仕組みづくり」


開催趣旨:計算創薬、より正確に言えば、Computational Methods in Drug Discovery and Drug Developmentは、1981年から活動してきたCBI学会の中核課題である。「計算機は医薬品開発の無くてはならない道具である」と言う説は、政権交代に伴う事業仕分けで、予算減額の危機に見舞われた次世代スーパーコンピュータ開発計画の擁護においても使われた。現在、医薬品開発の主役は、Big Pharmaと呼ばれる大手製薬企業である。しかし、製薬企業における計算創薬の研究者人口は、それほど多くない。また、計算創薬の発展を基本MissionとしているCBI学会の会員も、期待どおりには増えていない。計算創薬は、むしろ閉塞的な状況に陥っている感もある。 この状況を打開する鍵は、新技術(技術的なInnovation)だけではなく、仕組みづくりにもある。後者を象徴する言葉が、“Academia-Private Partnership”, “Pre-competitive Research Collaboration”、“Open Innovation”などである。欧米の製薬企業やアカデミアは、すでにこの方向に動きだしている。このような仕組みづくりは、これまでCBI学会が繰り返し提言し、一部実践してきたものであるが、現在、それらを強力に推進すべき時期にある。Workshopの形式をとったこの会では、仕組みづくりに向けた具体案を提案、討議することを目的としている。

日時:2010年6月21日(月)13:15−17:30

場所:東工大 蔵前会館 ロイヤルブルーホール
目黒区大岡山2丁目12−1 (東急大井町線目黒線大岡山下車、徒歩 1分)

世話人:神沼二眞、田中成典(神戸大学)、小長谷明彦(東京工業大学)

討議課題

・13:15-13:30 挨拶に代えて:計算創薬は閉塞状況に陥っていないか? 神沼二眞

・13:30-14:00 計算創薬への期待と現実:製薬企業の立場から

・14:00-14:30 計算創薬への産学連係:アカデミアの立場から

・14:30-15:00 計算創薬への取り組み:Solution企業の立場から

<15:00-15:20 休憩>

・15:20-16:00お知らせ
DDBJ Read Archive (DRA)等の紹介、児玉悠一(国立遺伝学研究所)、など

・16:00-16:30 次世代スーパーコンピュータ開発計画と計算創薬、泰地真弘人(理研)

・16:30-17:15 CBI学会の挑戦課題
計算創薬に関する技術的なInnovation(研究開発)課題、小長谷明彦(東京工業大学)
大学院における計算創薬講座、上林正巳(東京工業大学)
CBI Work Plaza計画、神沼二眞

・17:15-17:30 まとめ、田中成典(神戸大学)

提言と討論参加(予定)者:
岡部隆義(東大)、多田幸雄(東大)、河合隆利(エーザイ)、 中野達也(衛研)、福澤薫(みずほ情報総研)、上林正巳(東工大)、 奥山彬(NPO化合物活用センター)、上村みどり(帝人ファーマ)

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講演会参加費: 
法人賛助会員: 無料 
個人会員(非営利):無料   個人会員(一般企業):\5,000 
ビジター(非営利):\1,000   ビジター(一般企業):\10,000 

出席を希望される方は事前に必ずメールにて、事務局に連絡してください。

連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
            〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
            TEL:03-5491-5423  FAX:03-5491-5462