***第6回CBI学会FMO研究会のお知らせ***
CBI学会2013年大会フォーカストセッション  FMO研究会 「FMO法の創薬への適応例とその展望」


開催趣旨:フラグメント分子軌道(FMO)法は1999年に北浦和夫教授等によって開発され、これにより巨大分子の非経験的分子軌道法による計算が可能になった。FMO法のフラグメントに分割する方法はフラグメント間の相互作用、すなわち分子内・分子間の部分での相互作用解析を可能にしている。従って、FMO計算の結果として得られるペア相互作用エネルギー(pair interaction energy; PIE)解析は非常に有用である。また、分子間相互作用エネルギーを静電、分極、交換反発、電荷移動相互作用などの物理的に分かりやすい成分に分割することができる、エネルギー分割(energy decomposition analysis; EDA)解析は、相互作用の本質を探ることができる。CBI学会は設立以来、計算化学を用いる論理的な創薬を主要なテーマの一つとしており、FMO法を創薬に活かすことを目的に、昨年FMO研究会を発足しました。 本フォーカストセッションでは、実際にFMO法を創薬に適応した例の講演と伴にFMO法の創薬における今後の展望について討論する場としたい。

日時 2013年10月31日(木)15:30-17:00
場所 東京・タワーホール船堀 研修室
(東京都江戸川区船堀4-1-1)
http://www.towerhall.jp/
世話人 多田幸雄(東京大学創薬オープンイノベーションセンター)

プログラム

1.「セリンプロテアーゼ阻害剤におけるFMOによる阻害メカニズムの考察」
上村みどり (Midori Kamimura)
帝人ファーマ株式会社(Teijin Pharma Limited)

2 「プロリン誘導体のタンパク質との相互作用」
小沢知永 (Tomonaga Ozawa)
キッセイ薬品工業株式会社(Kissei Pharmaceutical Co., Ltd.)

3 「ABINIT-MP/BioStation によるFMO法の創薬への適用」
福澤 薫 (Kaoru Fukuzawa)
みずほ情報総研株式会社(Mizuho Information & Research Institute)

4 「フラグメント分子軌道法によるSAR解析と分子設計への期待」
森 健一 (Kenichi Mori)
アステラス製薬株式会社(Astellas Pharma Inc.)

5 「リガンド-タンパク結合自由エネルギーの見積もりとFMO」
市原 収 (Osamu Ichihara)
シュレーディンガー株式会社(Schrödinger K.K.)


参加費、参加登録
大会への参加登録が必要です。

お問い合わせ

◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
  
   TEL:045-924-5654 FAX:045-924-5684