***第354回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「CBI学会夏の合宿2014 in 道後/松山」

台風接近のため開催中止・延期して開催予定(詳細検討中)

2014年8月8日(金)~9日(土)

第1日 第354回CBI学会研究講演会・懇親会
第2日 計算毒性学研究会キックオフミーティング

  第1日目 第2日目
日時 8月8日(金)
研究講演会(13:30〜17:00)(参加無料)
懇親会 (参加費は、下記「合宿参加費」参照)
8月9日(土)
計算毒性学研究会キックオフミーティング(8:30〜12:00)(参加無料)
会場 松山大学薬学部棟2階920講義室(松山市文京町)
   松山大学(文京キャンパス)
   http://www.matsuyama-u.ac.jp/gaiyou/ricchi/ricchi.htm
   薬学部棟は西門に近く、最寄り駅は、清水町(西門側)あるいは鉄砲町(正門側)
   文京キャンパス詳細マップ
   http://www.matsuyama-u.ac.jp/gaiyou/sisetu/bunkyo/bunkyo.htm
にぎたつ会館(松山市道後)
   〒790-0858 愛媛県松山市道後姫塚118-2 
   TEL 089-941-3939 FAX 089-932-8370
世話人 水間 俊(松山大学)、小長谷明彦(東京工業大学) 水間 俊(松山大学)、湯田浩太郎(インシリコデータ)
主催 情報計算化学生物(CBI)学会

第1日 第354回CBI学会研究講演会
「分野間化学反応による新たな領域生成を求めて:学会の動向と話題提供」(13:30〜17:00)および懇親会

開催趣旨:
   CBI学会は、2012年にNPO法人を立ち上げ、法人とのタイアップという新たな態勢で動き始めた。本学会の対象領域の間口は極めて広いが、今後どの方向へ発展して行くかという思いを巡らせたときその答えは、様々な形でブレインストーミングを行なうことにより、分野間における化学反応がどのように引き起こされるか、ということに掛かっていると考える。
   本学会はその主な活動の一つとして、月例の研究講演会および毎年数日間にわたる大会いわゆる年会を開催している。しかしながら、思い起こしてみると、長年学会に所属していても関係分野以外の領域についての理解は深まっていないと言って良いのでは無いだろうか。
   そこで今回、月例研究会と年会の両者を組み合わせたような本学会初の合宿形式の会として、「CBI学会夏の合宿2014 in道後/松山」を開催することとした。本講演会により、5つの分野から構成される本学会の各分野代表者による話題提供などの講演を通して、分野間における更なる知的、人的交流が深まることを期待している。
   翌日には、2月の月例講演会の折に多くの賛同者を得た「計算毒性学研究会」を立ち上げるキックオフミーティングを開催する。これにより、現在活動している2つの研究会に加えて、CBI学会にもうひとつ研究会が増えることとなる。
   松山、道後における学会初の合宿により密度高いブレインストーミングが行われ、あらたな化学反応生成物が生ずることを願いつつ、本講演会を通して、新たな動きに繋がれば幸いである。

世話人:水間 俊(松山大学)、小長谷明彦(東京工業大学)

プログラム

1.13:30~14:00
会長挨拶/「生命科学におけるビッグデータの利用について」
田中 博(東京医科歯科大学)

2.14:00~14:30
「論理的創薬の2つのアプローチの統合; Classical Hansch-Fujita type of QSAR and Modern Molecular Calculations」
中馬 寛(徳島大学)

3.14:30~15:00
「インシリコ創薬の課題と展望」
多田幸雄(東京大学創薬オープンイノベーションセンター)

4.15:00~15:30
「バイオインフォマティクスのその医学応用についての国内外の動向」
荻島創一(東北大学)

<15:30~15:40> 休憩

5.15:40~16:10
「薬物動態を作用メカニズムとする新規糖尿病治療薬:SGLT1研究から観たSGLT2阻害薬」
水間 俊(松山大学)

6.16:10~16:40
「分子ロボティクス:新たなる境界領域の創成を目指して」
小長谷明彦(東京工業大学)

7.16:40~17:00
総合討論


第2日 計算毒性学研究会(CT)キックオフミーティング(8:30〜12:15)

開催趣旨:
   世界の先進国は「化合物恩恵」の時代から、「化合物毒性を認識しての共存」時代へと突入している。欧米各国では、化合物との共存を目指す様々な取り組みが、国や企業の枠を超えて実施されている。化合物毒性問題は、創薬では対応を誤れば製薬会社自体の存続を危ぶませる深刻な薬害問題へと発展する。化学企業はREACH、TSCA、化審法等の国際的に張り巡らされた化合物規制をクリアしなければ、企業活動自体が出来ない。また、対象が生体から生態に変わると環境規制のクリアが必要となる。さらに、人体に代わるものとして利用されてきた動物も、動物愛護の観点からEUでは化粧品関連分野では昨年より動物実験が禁止された。WET実験を主体とした従来の毒性研究だけで、「化合物の恩恵」時代から「化合物との共存時代」へと大きく変化した時代の要求に答えることは極めて困難になりつつある。この問題をクリアする有力な手法としてコンピュータを用いた毒性評価が注目されている。導入当初は、参考レベル程度の位置づけであったものが、最近では毒性評価においてより大きな役割を担うべく期待され、その重要性は急速に増大している。このような変化を受け、欧米ではコンピュータを積極的に取り入れた「計算毒性学(Computational Toxicology)」なる研究分野が立ちあがった。「化合物との共存時代」にふさわしいコンピュータによる毒性評価関連研究やワークショップ等が立ち上がり、化合物毒性でのDRY研究において多くの成果を生み出しつつある。
   一方で日本では、欧米同様の先進国にもかかわらずコンピュータを用いた毒性評価への取り組みは殆どされていない。学会等での発表の場もなく、ワークショップ等の活動も存在せず、西欧のフォローもままならない状態である。このような状況を打破すべくCBI学会にて「計算毒性学」研究会の創設が認められた。今回はこの研究会のキックオフミーティングとなる。日本では新規の研究分野となるので、研究会ではあっても研究成果を発表しあう講演の場としての役割は想定していない。研究分野や研究内容の異なる研究者が「計算毒性学」という新しい研究に関して忌憚なく討論し、国内や国外の情報を交換しあえる共通のサロンとしての役割を担うことを主たる目的としたい。この意味でも、今回のキックオフミーティングでは計算機による毒性研究への問題提起や、毒性評価への疑問や質問、情報交換を目的とした討論が出来ればと考えている。

世話人:水間 俊(松山大学)、湯田浩太郎(インシリコデータ)

◆当初予定していました石川智久先生(NPO法人 地方再興・個別化医療支援(申請中))の講演は、都合によりキャンセルになりました。◆

プログラム

1.8:30~8:35
発起人挨拶
湯田浩太郎(インシリコデータ)

2.8:35~9:00
「ヒトiPS細胞由来肝細胞を用いた薬剤毒性評価技術 ― 計算毒性学に期待すること ―」
石田誠一 (国立衛研)

3.9:00~9:30
「産業界における代替法の重要性―特に皮膚感作性について」
佐藤一博(福井大)

4.9:30~10:00
「ベイジアンネットワークシステムRX-TAOGENを用いた発がん物質の簡易予測」
曽根秀子 (国立環研)

<10:00~10:10> 休憩

5.10:10~10:25
「TRI (Toxicity Risk Index) によるIdiosyncratic Drug Toxicityの予測」
水間 俊(松山大)

6.10:25~11:25
「計算毒性学における私のテーマ:計算毒性学の基本概念と展開、計算機による発がん性に関する要因解析と予測、毒性評価に関する新規解析手法(KY法)の展開と適用」
湯田浩太郎(インシリコデータ)

7.11:25~11:55
総合討論、今後の運営方針など

8.11:55~12:00
閉会の辞
小長谷明彦(東京工業大学)


講演会のみの参加費 無料(事前登録は不要です。当日、会場にお越しください。)

合宿参加費 (宿泊費、食事費、懇親会費、資料費全て含みます。事前にクレジットカードでお支払いください。)

領収証は合宿参加費(個人会員・法人登録個人会員の場合10,000円、非会員(一般)の場合18,000円、学生会員の場合5,000円、非会員(学生)の場合6,000円)と懇親会費(5,000円)に 分けて、発行日を8/8として作成し、当日にお渡しいたします。

(種別) (料金)
一般 個人会員
法人登録個人会員*
\15,000
非会員(一般) \23,000
学生 学生会員 \10,000
非会員(学生) \11,000
*法人登録個人会員とは、CBI学会法人会員企業1社当たり、30名を限度に登録されている方で、個人会員と同等の資格を持ちます。
法人登録個人会員に登録されていない方は、法人会員企業に所属の方でも非会員(一般)となります。
参加申込み(申込締切り:7月31日(木))
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お問い合わせ
◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
  
   TEL:045-924-5654 FAX:045-924-5684