開催趣旨:
近年、PDBに登録されているタンパク質の構造数は指数関数的に増加しており、それに伴い、ホモロジーモデリングによる立体構造予測の精度も向上しております。しかしながら、そのような状況でも、ホモロジーモデリングで予測が不可能、あるいは困難なタンパク質は存在し、しばしば予測者を悩ませています。歴史の長い本手法ですが、鋳型構造の増加以外にどのように進歩しているのでしょうか。他にも方法はあるのでしょうか。今回、このような疑問を解決すべく、タンパク質立体構造予測の現状と課題について、ホモロジーモデリングの精度向上のための工夫、CASPの結果から見える世界的な動向、ホモロジーモデリング以外の手法という観点でご講演いただくことといたしました。 また、立体構造予測の先には、創薬のみならず、プロテインエンジニアリング(目的タンパク質の機能向上や機能改変)も考えられます。そこで、目的の機能をもつタンパク質のデザインに向けた、タンパク質の立体構造のデザインについて現状と展望をお話頂く予定としております。 本研究講演会では、特に、これらの手法で予測された立体構造の、創薬あるいはプロテインエンジニアリングへの適用可能性についても議論したいと考えております。タンパク質の立体構造をツールとされている皆様を始め、多くの方々のご参加を御願いいたします。
日時: 2015年6月22日(月)13:10-18:00 場所: 東京工業大学キャンパスイノベーションセンター 1階国際会議室(東京都港区芝浦3-3-6)
http://www.cictokyo.jp/access.html世話人: 小田晃司(大正製薬(株))、高土居雅法(杏林製薬(株))、田上宇乃(味の素(株))、松本俊二(富士通(株))
プログラム
- 13:10 - 13:15 はじめに
- 13:15 - 13:45
「タンパク質の立体構造予測の現状と課題」
由良 敬(お茶の水女子大学)
- 13:45 - 14:35
「バーチャルスクリーニングのためのGPCR立体構造予測」
佐藤 美和(三井情報株式会社)
- 14:35 - 15:35
「タンパク質立体構造及び複合体の帰納的予測の現状」
富井 健太郎(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)<15:35 - 15:55 休憩>
- 15:55 - 16:55
「多アミノ酸残基の相互作用を考慮したアミノ酸残基環境スコアによる構造モデルの選択」
木原 大亮(パデュー大学)
- 16:55 - 17:55
「タンパク質の立体構造のデザインについて現状と展望」
古賀 信康(分子科学研究所)
- 17:55 - 18:00 まとめ
講演会参加費参加申込み
(種別) (料金) 法人会員 無料 一般 個人会員 無料 非会員(一般) \10,000 学生 学生会員 無料 非会員(学生) \1,000 お問い合わせ満席のため受付を終了しました。
◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
TEL:045-924-5654 FAX:045-924-5684