開催趣旨:
近年、新薬創出の成功確率が低くなった要因の一つとして、現在主流となっている標的ベースの創薬において、良質の標的蛋白質を見出すこと自体が困難となっていることがあげられます。こういった観点から、CBI学会では2014年9月に「フェノタイプスクリーニング 古くて新しい創薬手法」と題した研究講演会を開催いたしました。多数のアカデミア、製薬企業からの参加者と共にフェノタイプスクリーニングに基づく創薬の可能性に関して、ライブラリー設計、スクリーニング戦略、オープンイノベーション、バイオインフォマティクスという視点から討議をすることができました。今回、フェノタイプスクリーニングの活用方法について、さらに掘り下げて議論する場として、その続編となる講演会を企画することといたしました。 本研究講演会では、特にフェノタイプスクリーニングによって獲得したヒット化合物の標的タンパク質を効率的に同定し、その情報をフィードバックしてさらなる化合物最適化を進めるための戦略に重点をおいた討論をする予定です。第一線の先生方をお招きして、標的同定のためのin silicoによるアプローチ、生物学的実験及び、化学プローブを用いた標的ラベル化によるアプローチ、さらにはフェノタイプスクリーニングならではの複数の標的タンパクを指向したアプローチ(ポリファーマコロジー)に関する最新の状況に関してご講演いただく予定です。昨年実施した講演会に参加いただいた方はもちろん、CBI学会の方を含め創薬にたずさわる多くの方々のご参加を御願いいたします。
日時: 2015年7月9日(木)13:20-17:50 場所: 東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター 1階 国際会議室(東京都港区芝浦 3-3-6)
http://www.cictokyo.jp/access.html世話人: 相良 武(大鵬薬品工業株式会社)、新美 達也(アステラス製薬株式会社)、片倉 晋一(第一三共RDノバーレ株式会社)
プログラム
- 13:20 - 13:30 開会の挨拶
- 13:30 - 14:20
”Potential of Real-time Phenotype-based Screening using Microscopic Non-labeled Images”
加藤 竜司(名古屋大学)
- 14:20 - 15:05
”GPScreen™: Genome-wide drug On/Off-target identification system using S. pombe genome-wide deletion mutant library”
Honglan Yoon(Bioneer)
- 15:05 - 15:55
「アジド基の特性に着目した『ジアジドプローブ法』による標的分子同定」
細谷 孝充(東京医科歯科大学)
<15:55 - 16:10 休憩>
- 16:10 - 16:55
”New Approaches for Compound design against Phenotype”
Mark Swindells(Exscientia)
- 16:55 - 17:40
「データマイニングとしての多重標的相互作用解析」
瀧川 一学 (北海道大学)
- 17:40 - 17:50 総合討論
講演会参加費参加申込み
(種別) (料金) 法人会員 無料 一般 個人会員 無料 非会員(一般) \10,000 学生 学生会員 無料 非会員(学生) \1,000 お問い合わせ終了しました
◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
TEL:045-924-5654 FAX:045-924-5684