開催趣旨:
医薬品のターゲットとなることが多い膜タンパク質やタンパク質複合体等は、機能を維持したままでの大量調整、結晶化及び構造解析が難しい、いわゆる難解析性タンパク質と呼ばれてきました。しかし、近年の解析技術の進歩により、GPCR、イオンチャネルをはじめとして、これまで難解析性タンパク質と呼ばれてきたタンパク質の構造解析が次々と実現され、創薬に応用されつつあります。とはいうものの、解析が困難な難解析性タンパク質はまだ多数存在しており、また解析できるようになったGPCR等でも、より短期間かつ確実に解析できる手法の開発が望まれています。そこで、今回「難解析性タンパク質の構造解析手法の新展開」というテーマで、最近注目を集めているクライオ電子顕微鏡やX線自由電子レーザー(XFEL)等の最新の測定手法も含め、難解析性タンパク質の構造解析技術の最新動向とその応用事例について、第一線の先生方にご講演いただくことを企画いたしました。タンパク質の構造解析に取り組まれている研究者の皆さんはもちろん、タンパク質立体構造を利用してドラッグデザインに取り組まれている研究者の皆さんをはじめとして、創薬研究に携わる多くの方々のご参加をお願いいたします。
日時: 2017年2月16日(木)13:30-17:45 場所: 東京大学山上会館2階 大会議室(東京都文京区本郷7-3-1) 世話人: 岡田興昌(田辺三菱製薬株式会社)、松本俊二(富士通株式会社)、谷村隆次(東レ株式会社)
プログラム
18:00 - 20:00 懇親会 (場所:1階 談話ホール 参加費:\3,000)
- 13:30 - 14:30
「多剤排出トランスポーター複合体の動的な構造解析」
村上 聡(東京工業大学)
- 14:30 - 15:30
「プロスタグランジン受容体を中心としたシグナル選択的な制御を目指して」
小林 拓也(京都大学)
<15:30 - 15:45 休憩>- 15:45 - 16:45
「XFELの創薬利用を目指したタンパク質-リガンド複合体の連続フェムト秒結晶構造解析」
国島 直樹(理化学研究所)
- 16:45 - 17:45
「コヒーレントX線の散乱を用いた非晶性試料の構造解析」
篠原 佑也(東京大学)
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◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
TEL:03-6890-1087