江戸川区後援 市民講座

地域医療のイノベーションとICT(情報通信技術)
-災害時にも対応できる医療情報を-



日時 : 2015年10月29日(木) 午後1時30分~5時
場所 : タワーホール船堀 小ホール(東京都江戸川区船堀4-1-1)
主催 : 情報計算化学生物学会(CBI学会)   ≫≫CBI学会2015年大会ホームページ
共催 : NPO法人 地方再興・個別化医療支援
後援 : 江戸川区
参加費: 無料
参加方法: 事前の申し込みは不要です。直接会場にお越しください。(当日午後1時より受付を開始します)
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◆開催趣旨

 日本社会においては歴史的に類を見ない少子高齢化が進行しています。2025年には全人口の35%以上を65歳以上の高齢者が占めることになると 推測されています。高齢者においては、脳血管疾患、虚血性心疾患、癌、糖尿病、骨粗鬆症などの生活習慣病の患者様数が増加しており、健康維持のた めの個人による健康情報管理が緊急の課題となっています。今回の市民講座「地域医療のイノベーションとICT(情報通信技術)」においては、最新 の情報通信技術を用いて診断記録を含む個人の健康情報を自分自身の手で管理し、健康維持に役立てる仕組みについて講演します。そして、市民を含む 参加者が「個人向け健康情報管理」の現状の問題点と将来展望について議論できるオープンな場を提供します。

 人における薬物応答性の違いは、その人の生活習慣に加えて、一人ひとりが持つ遺伝子の違いからも生じます。このような一人ひとりの遺伝子の違いに 応じて適切な薬を処方する「個別化医療」の実現が今求められています。個別化医療を実現するためには、遺伝子の違いと薬効および副作用の関係を明 らかにする必要があります。薬物の副作用に関係する遺伝子の有無を診断し、薬物療法の安全性を向上させるための個人向け健康情報管理システムの整 備が緊急に求められています。

 阪神・淡路大震災や東日本大震災では、多くの医療機関での診断記録が喪失し、服用中の薬剤や治療経過、検査値などのデータが失われてしまいまし た。このために、避難所等における患者への医療対応が困難になったという事実があります。そのような苦い経験を踏まえて、「患者自身のデータは自 ら守る」と「診療記録の電子保存」および「クラウドICTネットワークの活用」というコンセプトのもとに、個人向け健康情報管理サービスシステム が一部の地域では既に開始されています。

 今回の市民講座「地域医療のイノベーションとICT(情報通信技術)」を開催することにより、個人向け健康情報管理の重要性について市民の理解を 深めることを切に願います。

◆プログラム
   
石川 智久 (NPO法人地方再興・個別化医療支援 理事長/大阪医科大学 客員教授)
「妻のガン闘病から学んだこと:個別化医療の重要性」
北岡 有喜 (国立病院機構・京都医療センター医療情報部 部長)
「個人向け健康医療福祉履歴管理(PHR)サービス 「ポケットカルテ」
 -臨床研究基盤としてのこれまでの取組と今後の展開について-」
岡﨑 光洋(一般社団法人スマートヘルスケア協会 代表理事/北海道大学)
「"あなたをよく知る手帳"お薬手帳の効用、電子化でもっと活用!」 
塚原 祐輔 (株式会社理研ジェネシス 代表取締役社長)
「遺伝子検査・体質に基づく医療と健康管理」 
   
◆お問合せ
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