2001年大会の開催趣旨


開催趣旨

   21世紀を迎えて、ヒトのゲノム解読に象徴される分子生物学の進歩と、IT革命と呼ばれるコンピュータとインターネット関連技術の進歩は、相乗するように関連する科学や技術を革新している。この流れは、医薬品産業における構造改革の流れと合流して、さらなる奔流となって関係者の意識改革を迫っている。今後日本においては、化学、生物学、情報科学の領域を早急に融合して、創薬に向けた研究基盤を構築することが是非必要である。こうした時代認識の下でこの大会ではメインテーマとして、医薬品研究の情報計算基盤を如何に構築したらよいかを産、官、学それぞれの立場から追求する。そのためにCBI学会の関心領域に関する一般的な研究発表を募集するとともに、主要テーマに関連した斬新な感覚の入念に準備されたミニシンポジウムを開催することによって、求められているシステムや手法や協力体制を具体的に明らかにする。さらに先端的な企業の協力を得て、新しい技術や製品の発表や展示も予定している。

 

情報計算化学生物学会(CBI学会)会長
多田 幸雄 (大鵬薬品工業株式会社)

情報計算化学生物学会(CBI学会)2001年大会 実行委員長
  石川 智久(東京工業大学 生命理工学)