遺伝子研究は、特にこの10年の間に飛躍的に進歩し、DNA側の転写制御要素(プロモーターやエンハンサー)とそれに相互作用する蛋白性の因子群(広義の転写因子) の解析が進みつつあり、これらの解析を通して、癌化も含めて疾病の理解と医学への応用へと広がりつつあります。そこで、創薬のターゲットとして転写因子を考え、『創薬と転写因子』を研究講演会のテーマとしました。ただ講演会としては、その周辺も含めた広い視野からアプローチしたいと考えています。
今回は、計算からタンパク質の性質を研究されている斎藤先生にDNAとタンパク質の結合までも含めた最近の進歩についてを、横山先生にRasタンパク質の動的な側面からその構造とシグナル伝達機構をテーマとしてご講演をお願いいたしました。 また、このテーマで数回の講演会を企画中です。ぜひ、興味のある方の積極的なご参加を期待しております。
日時: 1996年7月23日(火) 13時30分~17時00分
場所: ソニーテクトロニクス(株) 2階講堂 (地図参照)
(JR 山の手線大崎駅下車、徒歩6分)
東京都品川区北品川 5-9-31世話人:多田幸雄(大鵬薬品工業(株))、川上善之(エーザイ(株))
演題:
1.13:30~14:40
「計算機実験によるタンパク質機能の解明」
講師: 斎藤 稔(新情報処理開発機構 筑波研究センター)2. 14:50~16:20
「Rasタンパク質のシグナル伝達機構」
講師: 横山茂之 (東京大学)夏の総会、懇親会:
16:30~18:00
春には暫定的方針を示すにとどまりましたが、今回は詳細な事業計画を事務局より提案させていただきます。
連絡先: CBI研究会事務局
〒141 東京都品川区北品川5-3-20 第2エーエスビル 3F
Tel.03-5421-3598
Fax.03-5421-7085
E-mail: cbistaff
@cbi.or.jp