タンパク質の立体構造構築原理を解明するための研究が、実験的にも理論的にも急速な勢いで進められています。今回は、理論的な面からこの研究を世界的にリードしておられるお二人に、この分野の最近の進歩についてお話しいただきます。
Dr.Chothiaは、長年タンパク質の進化について構造的な面から研究をされており、特にタンパク質の立体構造パターンが有限であり1000タイプ位ではないかと最初に予想した(Nature 357,543-544,1992)ことで有名であり、Dr.Wolynesは、タンパク質のフォールディング経路についての理論的な研究の専門家で、昨年Funnel(漏斗)説を提唱されて(Science 267,1619-1620,1995)おります。
二人は、12月10日、11日に京都で開かれる「タンパク質立体構造の構築原理」ワークショップに招待講演者として来日されますのでこの機に、東京でCBI研究会の講演をお願いしました。この件を了解して下さった同ワークショップの京都大学郷信広、森島績両教授にお礼申し上げます。
日時: 1996年12月9日(月)13:00-16:00
場所: 日本化学会 化学会館6階
東京都千代田区神田駿河台1-5 (JRお茶の水駅西口下車、徒歩3分)世話人:八尾 徹 (三菱化学(株))、中田琴子(国立衛生試験所)
演題:
1.13:15~14:30
「タンパク質フォールディングのエネルギー空間」
講師:P. Wolynes博士(イリノイ大学教授)休憩
2.14:45~16:00
「タンパク質立体構造のレパートリー」(仮題)
講師:C. Chothia博士(英国MRC)
連絡先: CBI研究会事務局
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