*** 第163回 CBI研究講演会 ***

「分子生物学をベースとした創薬」


 分子生物学ないし細胞生物学を基盤にした創薬研究は近年ますます多様化し、かつ先鋭化しているのはご存じの通りです。
今回の羅講師は、IgE免疫グロブリンの研究ではこの分野では知らぬ人はいないと思われます。基礎研究での競合もさることながら製薬を目的にした研究においても、アトピー症や杉花粉症など緊急で市場性の高い分野であり、きわめてホットです。IgEの構造や生理学意義のどこがまだ不明で、いいアトピーの薬ができないのか、をお聞きしたいものです。
杉本講師は現在、A-Gene研究所の主任研究員として、この世で最も複雑な病気のひとつであるウェルナー病の遺伝子解析を中心にこの6年間を活動されており、この成果をまとめてお話しいただけるものと期待しています。ウェルナーは、ひとつの遺伝子の変異があらゆる老化と関連した多くの成人病の症候群を引き起こす病気と聞いています。
今回は少しユニークな話題を提供できればと思っています。ご出席をお待ちしています。

日時: 1997年10月23日(木) 13:15 ~ 16:30

場所: 化学会館 5F 501号室
東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩4分)

世話人:三木敬三郎(テルモ顧問、国立衛研客員研究員)、多田幸雄(大鵬薬品工業)

演題:
1. 13:15~14:15
「IgEの分子構造とだにアレルギーの発現 」
講師:  羅 智生(順天堂大学医学部)      質疑

2. 14:45~15:45
「ウェルナー症候群と遺伝子発現」
講師:  杉本正信(エージーン研究所)      質疑

講演会終了後に情報交換を兼ねた飲み物だけの懇親会を予定しています。無料ですので奮ってご参加ください。


講演会参加資格:CBI研究会個人会員・法人会員の方、非営利研究機関の研究者の方は、どなたでも参加できます。法人会員以外の法人からの参加希望者は、一人 3000円の参加費が必要です。事前に必ず事務局に連絡してご参加ください。

連絡先: CBI研究会事務局
〒141 東京都品川区北品川5-3-20 第2エーエスビル 3F
Tel.03-5421-3598 Fax.03-5421-7085
E-mail: cbistaff
@cbi.or.jp