今回はSBDD(構造に基づいた医薬分子設計)の最近の進歩を、最先端のお仕事をされているお二人の講師にお話しして戴くことにしました。畠講師には、放射光の利用による構造決定の進歩とそれに基づく 医薬開発の実例を、Brooks教授には、タンパク質-リガンド結合の新しい計算法とそれに基づく医薬分子設計の進歩をお話し頂きます。奮ってご参加下さい。
日時: 1998年03月09日(月) 13:30 ~ 17:00
場所: 化学会館 6F 大会議室
東京都千代田区神田駿河台1-5 (JRお茶の水駅下車、徒歩4分)世話人:八尾 徹(三菱化学)、小谷野和郎(コヤノリサーチ)
演題:
1. 13:30~15:00
「製薬企業における生体高分子X線解析の役割」 --放射光の利用--
講師: 畠 忠 (三共(株)分析代謝研究所)
要旨:生体高分子構造解析における放射光の利点と、日本企業の利用状況を述べ た上、欧米製薬企業のの活用状況を、抗エイズ薬のHIVプロテアーゼ阻害剤、抗炎症薬であるシクロオキシゲナーゼ阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤などの開発を例にして紹介する。2. 15:00~16:45
「From Protein-Ligand Docking to Lead Optimization」ーーNew Developments in Drug Discovery and Designーー
講師: C.Brooks教授(スクリップス研究所)
要旨:医薬開発のためのタンパク質ー基質モデルの精密化と、自由エネルギーベー スの基質スクリーニング法の進歩を述べる。特に基質の構造フレキシビリティーや溶媒の影響を考慮した解析法を紹介する。最後に、最近開発された高速基質スクリーニングのための "Lamda-Dynamics法" についても触れる。3.15:45~17:30
「法人賛助組合総会」
事務局からの昨年度の事業報告と次年度の事業計画、法人賛助組合からの会計の中間報告をさせていただきます。 総会終了後に情報交換を兼ねた飲み物だけの懇親会を予定しています。無料ですので奮ってご参加ください。
連絡先: CBI研究会事務局
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