*** 第211回CBI研究講演会 ***
「粉末X線を用いた分子および結晶構造の解析
医薬品科学への応用と期待」
(How to determine crystal and molecular structures from X-ray powder diffraction data?
Applications to pharmaceutical sciences.)
単結晶にせず、粉末のままでその分子の結晶構造を決定できれば、材料設計のみならず医薬品設計の分野でも非常に有用です。最近欧米では、粉末X線回折パターンに基づき、結晶構造を決定したり、推定する試みが盛んに行われており、非常に有望な結果が報告されています。しかし、残念ながら日本ではこの方法について余り関心が高くなく、その有用性の認識も低いのが現状です。一方、医薬品を研究開発していく過程で、標的分子だけでなく、リガンド分子の立体構造をすばやく実験的に決定する必要性は今後益々高まって行くと思われます。その際、単結晶になり難い化合物に遭遇したり、時間的に良好な単結時間がない場合に、粉末X線を用いた立体構造解析は極めて有力な手段になり得ると考えられます。今回は粉末X線を用いた構造解析の原理や実際の応用例、そしてその可能性と限界について、この分野で現在活躍されている研究者の方々をお招きして、ご講演頂く予定です。医薬品の研究開発だけでなく製剤の現場で問題を抱えている方々にも是非ご参加頂き、今後の問題も含め議論して頂ければ幸いです
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- 日時:
- 2001年10月23日(火)13:00-17:30
- 場所:
- 日本化学会 7階ホール
東京都千代田区神田駿河台1-5 (JRお茶の水駅下車、徒歩4分)
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- 世話人:
- 平山令明(東海大学)
- 演題:
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- 1. 13:00-13:20
- 「医薬品開発における粉末X線解析」
平山令明(東海大学)
- 2. 13:20-14:10
- 「医薬品結晶の分子状態に関する物性評価」
芦澤一英(エーザイ)
- 3. 14:10-15:00
- 「粉末X線を用いたAb Initio構造解析の例」(仮題)
小島優子(三菱化学横浜総合研究所)
休憩 15:00-15:30
- 4. 15:30-16:20
- 「粉末X線回折データを用いた構造解析」
東 常行(理学電機X線研究所)
- 5. 16:20-17:10
- 「Structure Solution from powder diffraction data: recent advances and applications in
pharmaceutical development」
Carlota Conesa-Mollatila (Accelrys)
- 討論 17:10-17:30
- 講演会参加資格:
- CBI学会個人会員、法人会員の方、非営利研究機関研究者の方はどなたでも参
加できますが、資料の量が多い場合は500円ないし1000円程度の資料代を頂く
場合もありますので念のためご用意下さい。法人会員以外の法人からの参加希
望者は一人3000円の参加費が必要です。出席を希望される方は事前に必ず事務
局に連絡して御参加ください。
- 連絡先:
- CBI研究会事務局 セミナー受付
〒158-0097 東京都世田谷区用賀4-3-16 イイダビル301号室
Tel:03-5491-5423
Fax:03-5491-5462
E-mail: seminar@cbi.or.jp
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