***第237回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「臨床診断薬の現在と将来」


テーラーメイド医療という言葉が使われるようになって久しくなりますが、これを実現する大きな前提は、患者の状態を詳細に知ることです。場合によっては、その状態の経時変化も詳しく追尾する必要があります。これを行うのが臨床診断です。迅速かつ高精度で、患者に負担のない臨床診断の方法はテーラーメイド医療だけでなく、医療全般に求められることは言うまでもありません。より精緻な診断法は、疾病の詳細な分子メカニズムに基づいてなされなければならず、そこには高度な科学が要求されます。
 21世紀医療の一つの大きな方向には、「治療から予防」があると思います。それを実現する上で、臨床診断の果たす役割の重要性は益々高くなると思われます。具体的には、遺伝子情報、疾病の分子メカニズム、生体高分子の立体構造、生体内の各種低分子の変化と動態などの情報を有機的に利用して、新たな臨床診断薬を開発することが必要です。さらにそれらの情報を十二分に活用して患者の診断を迅速かつ正確に行える、いわゆるインフォマティックス技術の開発も重要な課題になると思います。そこには大きなマーケットもあるはずです。
 今回は、この臨床診断に注目しました。この分野の第一線でご活躍の研究者をお招きして、この重要な問題について考えてみたいと思います。

日時:2003年11月21日(金)13:30−18:00

場所:日本化学会 化学会館7Fホール
             東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩4分)

世話人:平山令明(東海大学)

プログラム

1.13:30-13:40
はじめに    平山令明(東海大・医学部)

2.13:40-14:30
「臨床診断薬のこれまでの歴史と今後の発展について」 長尾邦弘(アボットジャパン(株)コアR/D)

3.14:30-15:10
「臨床検査における酵素的測定法の展開」 西矢芳昭(東洋紡績(株)バイオ事業部)

4.15:10-15:50
「臨床診断薬用の発色剤の開発」 佐々本一美((株)同仁化学研究所)

<15:50-16:20休憩>

5.16:20-17:10
「臨床診断用酵素開発における蛋白質工学の活用」 室岡義勝 (大阪大学大学院情報科学研究科) 

6.17:10-18:00 
「臨床診断用検査データを提供する検査現場の現状と問題点」 大澤 進 (千葉大学医学部附属病院)

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講演会参加費: (2003年4月より変更になりました。
法人賛助会員: 無料 
個人会員(非営利):無料 個人会員(一般企業):\5,000 
ビジター(非営利):\1,000 ビジター(一般企業):\10,000 

* CBI学会2003年度個人会員登録受付中です。本年度からは非営利研究機関の方以外の方もご登録いただけます。詳細及びご登録は下記よりお願いします。
http://www.cbi.or.jp/~cbistaff/CBI/KOJIN/kaiin.cgi

* 出席を希望される方は事前に必ずメールにて事務局に連絡してください。

連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
            〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
            TEL:03-5491-5423  FAX:03-5491-5462  E-mail:seminar@cbi.or.jp