開催趣旨:
PCクラスターの普及により大規模計算が企業においても手の届く手法になりつつある現在、より精密な計算を創薬の現場で利用することが可能となってきました。CBI学会では、大規模計算が導くそのような可能性として、まず蛋白質とリガンドとの相互作用解析という最も創薬現場の計算科学者が切望する領域における適用を考え、計算化学の専門家と企業現場の研究者からなる計算化学研究会(仮称)の設立を進めています。今回、創薬研究への展開が期待される生体高分子大規模精密計算手法、FMO 法の概要と現況、ならびに創薬現場に近い計算化学の研究を、それぞれ FMO法開発グループの第一線若手研究者である、D. G. Fedorov 先生、石田豊和先生からご説明いただくことにしました。さらに、創薬研究で問題となる蛋白質構造の視点から folding の問題を取り上げ、計算による folding の予測と、misfolding に起因する疾病の蛋白質構造からのアプローチを、それぞれ岡本祐幸先生と友尾幸司先生よりご講演いただくことにしました。創薬現場と計算技術の接点を考える場として CBI 学会の方々の参加をお願いしたいと思います。
日時:2004年6月24日(木)13:00−17:30
場所:富士総合研究所 本社2階大会議室
東京都千代田区神田錦町3-1
http://www.fuji-ric.co.jp/company/map/takebashi.html世話人:上林正巳(産業技術総合研究所)、片倉晋一(第一製薬)
プログラム
第一部 FMOの進歩:概説
1.13:10-14:10
「FMO法の理論と発展の歴史、GAMESSへの導入」 Dmitri Fedorov(産業技術総合研究所 計算科学研究部門)2.14:10-15:10
「FMOの展開、QM/MMによる酵素反応の解析」 石田豊和(産業技術総合研究所 計算科学研究部門)第二部 蛋白質構造と折り畳み計算
3.15:20-16:20
「Protein folding と大規模計算」 岡本祐幸(大学共同利用機関法人自然科学研究機構 分子科学研究所)4.16:20-17:20
「Protein misfoldingと疾患」 友尾幸司(大阪薬科大学)******************
講演会参加費:
法人賛助会員: 無料
個人会員(非営利):無料 個人会員(一般企業):\5,000
ビジター(非営利):\1,000 ビジター(一般企業):\10,000
* CBI学会2004年度個人会員登録受付中です。昨年度からは非営利研究機関の方以外の方もご登録いただけます。詳細及びご登録は下記よりお願いします。
http://www.cbi.or.jp/~cbistaff/CBI/KOJIN/kaiin.cgi* 出席を希望される方は事前に必ずメールにて事務局に連絡してください。
連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
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