***第253回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「e-ADMET構築に向けて1:吸収過程に関する知見と今後」


開催趣旨:薬物の体内動態、毒性に関する情報は、創薬、医薬品開発においてはもはや必要不可欠なものとなっている。特に、薬物動態に関しては、現在では製薬会社における医薬品開発初期段階での検討項目となり、その迅速性が求められている。そこで、もしもこれらの検討が、生体試料(組織、臓器)を用いずに行うことができるのであれば、従来よりも一層、効率的に開発を行うことができる。また、生体試料を用いずに済むのであれば、効率性の問題を解決できるだけで無く、実験動物使用の問題、ヒト組織使用に関する問題とも無縁となる。 そこで、In silicoにおいて薬物動態が検討できるe-ADMETが構築できれば、という思いが浮かぶ。もちろん、完全なるe-ADMETが構築できるのは、in silico上に生命体を構築できたときであろう。しかしながら、その目標に向かって、各時点において可能なものを構築し、利用していくことが重要である。そこで、CBI学会としてe-ADMET構築に向けた講演会をシリーズとして開催することとし、先ず第1回として「A」の吸収過程に焦点を合わせた。講師の方々には、これまでの知見、情報とともに、今後の方向性など先生方のお考えを含め、最先端の研究内容を御紹介頂く。

日時:2005年5月26日(木)13:15−17:50

場所:日本化学会 化学会館7Fホール
             東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩4分)

世話人:水間 俊(東京薬科大学)、粕谷 敦(三共(株))

プログラム

1.13:15−13:25
「e-ADMET (In silicoにおける薬物動態)の構築に向けて」
水間 俊(オーガナイザー、東京薬科大学)

2.13:25−14:25
「人工膜を用いた受動拡散による膜透過の評価−in silicoとの接点」
菅野清彦(ファイザー製薬)

3.14:25−15:25
「薬物の消化管吸収におけるゲートウエイ/パスポートタンパク質の関与」
辻 彰(金沢大学)

<15:25−15:40休憩>

4.15:40−16:30
"Comparison of Two Model Systems Used to Predict Human Intestinal Absorption: In situ Rat Intestinal Loop and Rat Intestinal Mucosa Mounted in Ussing Chambers"
新垣友隆(AbsorptionSystems 社) 濱崎洋一郎(Lighthouse Data Solutions社)

5.16:30−17:20
「SimcypRを用いた母集団薬物クリアランスの予測:日本人と白人における人種差の予測」
井上晋一(三共株式会社)

6.17:20−17:30
「e-ADMETに対する製薬企業としての期待(講演総括)」
粕谷 敦(オーガナイザー、三共株式会社)

7.17:30−17:50
総合討論

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講演会参加費: 
法人賛助会員: 無料 
個人会員(非営利):無料   個人会員(一般企業):\5,000 
ビジター(非営利):\1,000   ビジター(一般企業):\10,000 

出席を希望される方は事前に必ずメールにて、(E-mail:seminar@cbi.or.jp事務局に連絡してください。

連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
            〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
            TEL:03-5491-5423  FAX:03-5491-5462