***第256回CBI学会研究講演会のお知らせ***
開催趣旨:現在の創薬研究の方法として標的蛋白質の構造解析とその構造に基づく低分子化合物のデザインは製薬企業の基盤技術として定着していると言ってよい。このStructure-Based Drug Designの中でも、標的蛋白質及び低分子複合体のモデリングは以降のドッキング計算の基礎となる最も重要なステップであり、今回の研究講演会の主テーマとして取り上げるに至った。本年4月と6月の2回にわたり、ドッキング計算がテーマとなったが、本研究講演会はその続編に位置づけられる。始めに、8月24日から開催されるCBI2005大会にキーノートスピーカーとして招待されているコロンビア大のFriesner教授から、最近の研究成果を詳細に紹介していただく。Friesner先生はアカデミックな立場にありながらも欧米の製薬企業の分子モデリングの現状に精通しておられ、CBI会員にとって極めて有意義な話が聞けるものと期待している。続いて、Schrodinger社よりLiu博士に同社の最新のソフトウェアを用いた新しいドッキングの方法論の紹介、最近この領域で革新的な成果をあげておられる産総研の広川先生に「疾患に関与する蛋白質のモデリング」、北里大の山乙先生から「結合サイトの予測からドッキングの諸問題」を報告していただく。いずれも創薬の現場で実践的で有用な内容であり、見逃せない内容となっている。CBI2005大会はCBI学会の重点領域である「創薬のための分子計算、分子認識」の時間がやや少なく、本講演会がこれを補完してくれるものと思う。
日時:2005年8月22日(月)13:15−17:30
場所:日本化学会 化学会館7Fホール
東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩4分)世話人:藤原 巌(大日本製薬(株))、多田幸雄(大鵬薬品工業)
協賛:インフォコム株式会社
プログラム
1.13:15〜14:45
「Computational Methods for Structure-Based Drug Design」
Richard Friesner(Columbia Univ., USA)2.14:45〜15:15
「Combinatorial docking with CombiGlide: Methodology and Results」
Shi-Yi Liu (Schrodinger社)<15:15〜15:30 休憩>
3.15:30〜16:30
「標的タンパク質のモデリング事例の紹介」
広川貴次(産業技術総合研究所 生命情報科学研究センター)4.16:30〜17:30
「実戦的リガンドドッキング:リガンド結合部位の同定からinduced-fit対策まで」
山乙教之(北里大学薬学部 創薬物理化学教室)******************
講演会参加費:
法人賛助会員: 無料
個人会員(非営利):無料 個人会員(一般企業):\5,000
ビジター(非営利):\1,000 ビジター(一般企業):\10,000
出席を希望される方は事前に必ずメールにて、(E-mail:seminar@cbi.or.jp事務局に連絡してください。連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
TEL:03-5491-5423 FAX:03-5491-5462