ハーバード大学Martin Karplus教授来日に伴う

***第259回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「タンパク質シミュレーションの最前線」


開催趣旨:蛋白質の立体構造情報が近年、指数関数的に蓄積されつつあります。これに伴い、蛋白質の機能解析、医薬品分子のスクリーニングや化合物の最適化に、蛋白質の立体構造を活用して知見や情報を効率的に進めるアプローチが当たり前のように進められる時代が到来しつつあります。加えて、各研究者が実感されているように、コンピューターを用いた計算環境も急激に向上してきています。上記流れを背景に、蛋白質の機能解析や蛋白質構造を産業界で有効に活用することを想定している多くの研究者が、蛋白質のシミュレーションに注目しています。今回、CBI学会では、CHARMM 開発者のProfessor Martin Karplusと国内外で蛋白質シミュレーションに関して精力的に研究を進められておられる3名の一流研究者をお招きし、蛋白質のシミュレーションにフォーカスをあてた研究会を開催することにしました。今後のシミュレーションの展望などに関して議論できる場をご提供したいと考えています。

日時:2006年1月10日(火)13:00−17:30

場所:日本化学会 化学会館7Fホール
             東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩4分)

世話人:松末朋和(持田製薬)、瀬下秀則(アクセルリス)

プログラム

1.13:00 Opening

2.13:15-14:30
Protein Function and Ligand Design: Insights from Simulations
Professor Martin Karplus (Department of Chemistry & Chemical Biology, Harvard University)

3.14:30-15:20
Analyses of biological molecules by the Fragment Molecular Orbital (FMO) method: electronic state and dynamics
Dr. Yuto KOMEIJI (Research Institute for Computational Sciences, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology)
「フラグメント分子軌道法による生体分子の解析:電子状態とダイナミクス」
古明地勇人 (独立行政法人産業技術総合研究所 計算科学部門)

4.15:40-16:30
Molecular simulations of proteins with MDGRAPE-3, a special-purpose computer system Dr. Makoto TAIJI(Bioinformatics group, GSC, Riken)
「専用計算機MDGRAPE-3によるタンパク質の分子シミュレーション」
泰地真弘人(理化学研究所ゲノム科学総合研究センター高速分子シミュレーション研究チーム

5.16:30-17:10
Using molecular mechanics for estimating binding free energies: Methods and Prospects
Dr. David J. Edwards (Director, Computational Biology, Accelrys)

6.17:10-17:30 Closing

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講演会参加費: 
法人賛助会員: 無料 
個人会員(非営利):無料   個人会員(一般企業):\5,000 
ビジター(非営利):\1,000   ビジター(一般企業):\10,000 

出席を希望される方は事前に必ずメールにて、(E-mail:seminar@cbi.or.jp事務局に連絡してください。

連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
            〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
            TEL:03-5491-5423  FAX:03-5491-5462