開催趣旨:「水」は極めて特殊な物質であり、生命現象の解明には物理化学的に厳密に取り扱う必要がある。タンパクや核酸など生体分子との相互作用解析に基づく論理的創薬においても、水を如何に考慮するかが重要な課題となっている。今回は、生命現象に関わる「水」をテーマに取上げました。始めに、1978年に電子顕微鏡で分子構造が直接観察できることを塩化フタロシアニン銅を用いて初めて証明され、受容体やイオンチャネル、水チャネルなど膜タンパク質やその複合体を含む生体膜に焦点をあてて分子レベルで深く理解することを目指して研究をされている藤吉教授から「水チャネルを中心とした構造生理学」について講演を戴きます。ついで、究極的にはこころの科学的探究を目指しておられる、ファンクショナルMRI(Magnetic Resonance Imaging)の権威であると同時に脳神経学の専門医である中田教授から、「水分子の脳科学」というテーマで、複雑系の代表格である脳機能解明についてお話して戴きます。両先生の量子力学に基づく厳密かつ先進的なお仕事を、時間を気にすることなく十分にお話戴くために余裕のあるプログラムに致しました。特に若い研究者の方々には研究に関わるものの考え方など得られるものが多いと確信しております。是非、ご参加下さい。
日時:2006年2月17日(金)13:30−17:00
場所:日本薬学会 長井記念ホール 東京都渋谷区渋谷2-12-15
世話人:Chong Khoon Tee、多田幸雄(大鵬薬品(株) )
プログラム
1. 13:30−15:00 「水チャネルを中心とした構造生理学」
藤吉好則 (京都大学大学院理学研究科 生物科学専攻 生物物理学教室)
2. 15:30−17:00 「水分子の脳科学」
中田 力 (新潟大学脳研究所・統合脳機能研究センター)
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講演会参加費:
法人賛助会員: 無料
個人会員(非営利):無料 個人会員(一般企業):\5,000
ビジター(非営利):\1,000 ビジター(一般企業):\10,000
出席を希望される方は事前に必ずメールにて、(E-mail:seminar@cbi.or.jp事務局に連絡してください。連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
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