開催趣旨:CBI学会は本年、「Pathway/Network to Disease and Drug Discovery」を重要な課題として掲げている。パスウェイ/ネットワーク解析は、病態や毒性発現の機序の解明に重要な役割を果たしてきているが、それを"Drug Discovery"につなげるためには、ターゲット分子の働きの変化に対するシステムの応答を動的かつ定量的に予測できることが望ましい。これはシステム(ズ)バイオロジーに期待されている課題の一つであるが、分子レベルでの変化が生体レベルの変動にどう現れるかをシミュレートするためには、これ以外にも細胞レベル、臓器レベルへとつながるマルチスケールな機序の理解とモデリングが必要となる。一方オミクス時代の到来以前から、現象論的な薬効や動態のモデリングとシミュレーションは盛んに行われてきており、効率の良い薬の開発に寄与している。本研究講演会ではこういった広い意味でのモデリングとシミュレーションに関わっておられる先生方を講師にお招きし、薬物投与に対する生体反応を予測するという観点で、そのためのシステムの理解や技術の現状、および課題について議論したいと考えている。
日時:2008年11月19日(水)13:00−17:30
場所:日本化学会 化学会館7Fホール
東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩4分)世話人:高岡雄司(大正製薬)
プログラム
1.13:00〜13:50
「インスリン顆粒動態モデルの構築と抗糖尿病薬作用モデルの応用」
須永 泰弘(独立行政法人 理化学研究所)
2.13:50〜14:40
「医薬品開発および薬物治療における薬物動態、
薬効のモデリングとシミュレーション」
矢野 義孝(京都大学大学院薬学研究科)
3.14:40〜15:30
「生体内プロセスの予測へ向けたパスウェイシミュレーションのデータ同化」
山口 類 (東京大学医科学研究所)休憩15:30〜15:50
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4.15:50〜16:40
「細胞シミュレーションとメタボローム解析による実証」
谷内江綾子(慶應義塾大学医学部)
5.16:40〜17:30
「心筋細胞モデルを利用した組織・臓器モデルの構築と創薬への応用」
天野 晃(京都大学大学院情報学研究科)講演会参加費:
法人賛助会員: 無料
個人会員(非営利):無料 個人会員(一般企業):\5,000
ビジター(非営利):\1,000 ビジター(一般企業):\10,000
出席を希望される方は事前に必ずメールにて、(E-mail:seminar@cbi.or.jp事務局に連絡してください。)連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
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