開催趣旨:薬物代謝酵素の研究は、半世紀を越える歴史があるが、それらが核内受容体やその類縁転写因子CAR, PXRやFXRなどに誘導されることが分かってきたのは、この10年ほどのことである。こうした新知識は、薬物代謝だけでなく、生体外からの化合物に生体が如何に応答し、恒常性を維持し、個体を防御するか(Detoxication)に関する、分子機構理解への扉を開きつつある。つまり、この問題は、医薬品開発の基盤的な問題であると同時に、食品の安全性や、健康食品開発に関わる基本的な課題でもある。この講演会では、最初に薬物代謝酵素とそれらを誘導する転写因子との関係に詳しい米国NIEHSの根岸正彦博士に基調となるお話をいただき、これに続く講演と討論で内容を深めていく、というWorkshop形式をとっている。全体として、At Homeな雰囲気で、議論を深めることを目的としている。この問題の専門家だけでなく、医薬品開発、化学物質や食品の安全性、さらには、健康食品の開発に関わっている研究者など、幅広い方々の参加を期待している。
日時:2009年6月26日(金)13:15−17:30
場所:日本化学会 化学会館501会議室
東京都千代田区神田駿河台1-5(JRお茶の水駅下車、徒歩 4分)世話人:横井毅(金沢大学薬学部)、神沼二眞
プログラム
1.13:15-14:20
挨拶と開催趣旨2.13:20-14:20
“Nuclear receptor signaling and cross talk”
根岸正彦(米国National Institute of Environmental Health Science)3.14:20-15:20
「薬物代謝酵素とmicroRNA制御」
横井 毅(金沢大学薬学部)<15:20-15:40 休憩>
4.15:40-16:40
「薬物代謝酵素と生体防御の分子機構」
山添 康(東北大学大学院薬学研究科)5.16:40-17:30
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討議Commentators:講演会参加費:
法人賛助会員: 無料
個人会員(非営利):無料 個人会員(一般企業):\5,000
ビジター(非営利):\1,000 ビジター(一般企業):\10,000
出席を希望される方は事前に必ずメールにて、(E-mail:)事務局に連絡してください。連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
〒158-0097東京都世田谷区用賀4-3-16イイダビル301
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