開催趣旨:抗体が診断薬だけでなく治療薬としても用いられるようになり、顕著な成果を収めている。抗体の創薬研究開発は、産業界ならびに学術界が一体となって各国が凌ぎを 削っている。今後は、標的分子特異性だけでなく目的の機能を付与した改変抗体の創製、あるいは、ターゲッティング性や標的細胞への滞在性の向上を図る分子改変など、抗体のテーラーメードがます ます盛んになり、進化工学的手法のみならず、計算化学的手法を積極的に取り入れた分子設計が加速していくことになろう。このような抗体改変を軸とした第3 世代の抗体医薬開発研究においては、計算化学的手法の本格導入が鍵になっている。本講演会では、民間企業ならびに大学から、抗体の分子認識研究に関する最新のトピックスをご発表頂き、改変抗体の合理的なデザインに関する現状を把握し、今後を議論したい。
日時:2009年12月18日(金)13:15−17:40
場所:日本化学会 化学会館7Fホール
東京都千代田区神田駿河台1-5 (JRお茶の水駅下車、徒歩 4分)世話人:津本浩平(東京大学)、堀内正(慶應大学)
プログラム
1.13:15-14:00
「はじめに:抗体分子認識研究」
津本浩平(東京大学)2.14:00-14:50
「抗体創薬のための蛋白質インフォマティクス:現状と問題点」
白井宏樹 (アステラス製薬)3.14:50-15:40
「動物体における単鎖抗体産生と抗原分子認識能力」
片山政彦(エーザイ)休憩 15:40-16:00
4.16:00-16:50
「がん治療に向けた抗体分子デザイン」
浜窪隆雄(東京大学 先端科学技術研究センター)5.16:50-17:40
「分子間相互作用における速度論量や熱力学量と立体構造情報との相関」
織田昌幸(京都府立大学 大学院生命環境科学研究科)
******************講演会参加費:
法人賛助会員: 無料
個人会員(非営利):無料 個人会員(一般企業):\5,000
ビジター(非営利):\1,000 ビジター(一般企業):\10,000
出席を希望される方は事前に必ずメールにて、(E-mail:)事務局に連絡してください。連絡先:CBI学会事務局 セミナー受付
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