***第312回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「粉末X線を用いた分子および結晶構造の解析 医薬品科学への応用と期待」


開催趣旨:実験的に得られる分子構造情報は分子をin silico設計・創製する上で極めて重要です。さらに、特定の結晶構造に基づく性質を活用する観点からは、結晶内における分子のパッキングを解析することが非常に重要です。単結晶X線解析は、これらの情報を求める上で最も有用な手段ですが、良好な単結晶を得る必要があるために、すべての場合にこの方法が適用できる訳ではありません。そこで比較的容易に得ることのできる多結晶性の粉末を用いた分子・結晶構造の解析法の実用化が注目されて来ました。

  実は、本研究講演会と全く同じ表題の研究講演会を2001年10月に開催しました。その時は粉末X線解析により構造決定は非常に限定的にしか行えないのではないかと言う意見が少なくありませんでした。特にX線解析を専門とする研究者からはこのような意見が多くありました。しかし、それから10年余りが過ぎ、単に放射光を用いた良好な回折データが使えるようになっただけでなく、限定的にしか得られない、いわゆる粉末回折パターンから結晶構造を導くことのできるアルゴリズムが大きく進歩し、かつての状況が大きく変わろうとしています。

  今回の研究講演会では、粉末X線回折に基づく結晶解析の最前線について、この分野でご活躍されている4人の研究者の方々にご講演頂くことになりました。粉末X線構造解析の現状、将来そして可能性にご興味のある多くの方々のご参加をお待ちしております。


日時 2010年11月4日(木)13:00-17:20
場所 TDBホール C室(中央区 新川一丁目28番23号 東京ダイヤビルディング5号館1階)
東京都中央区新川(JR・東京メトロ日比谷線 八丁堀駅/JR・東京メトロ丸ノ内線 東京駅)
http://www.dbtec.co.jp/tdbgaiyo.htm
世話人 平山令明(東海大学・医学部)

プログラム

13:00開始

1.13:00-14:00
「粉末構造解析の困難度をどう評価するか?」
松崎尹雄(分子設計アドバイザー)

2. 14:00-14:50
"Using DASH and the Cambridge Structural Database to solve pharmaceutically relevant structures from powder patterns"
Jason Cole (Cambridge Crystallographic Data Centre)

休憩 14:50-15:10

3.15:10-16:00
「粉末X線からの未知構造解析」
山内 剣(ブルカー・エイエックスエス(株))

4. 16:00-16:50
「粉末試料からの低分子X線構造解析 創薬をターゲットとした解析手法開発」
西堀英治 (名古屋大学)

5. 16:50-17:20
総合討論


講演会参加費
  (非営利) (一般企業)
 法人賛助会員  無料
 個人会員 無料 \5,000
 ビジター \1,000 \10,000
参加申込み先
◆参加ご希望の方は事前に必ずメールにてお申込みください。
 TEL:03-5491-5423  FAX:03-5491-5462
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