開催趣旨:ゲノム解読とそれに随伴するオミックスや経路網同定などの技術の猛烈な進歩によって、生物医学は文字通り、日進月歩のペースで進歩し続けているが、期待に反して市場に出る画期的な新薬の数は、伸び悩んでおり、その状況が短期的に好転する気配は感じられない。ここにおいて医薬品開発においてもInnovationの議論がなされているが、それらは相変わらず、基礎研究者が取り組みやすいEarly Stageに集中している。この講演会は、この状況下で必要なのは、(1)前競争的なLater Stage研究推進の企業横断的な仕組みづくり、(2)Regulatory Scienceの革新、(3)こうした研究開発分野のStatus Upと研究人材の養成、というInnovationではないか、という世話人の作業仮説に基づいて企画された。そのために、この会では、副作用(安全性)の理解の基本となる薬物代謝酵素系を含む、Sensor-Processor Feedback系に関わる話題や、Drug Designerを悩ますQT延長毒性の問題、StevensーJohnson's 症候群のような予期せぬ重篤な副作用などの具体的な問題から、in Silico、iPS細胞、線虫など実験方法や材料の選択、薬効と毒性の表裏の関係Hormesisの分子的基礎など、最新の話題を提供していただくことによって、上記のInnovationについて具体的に考えるヒントを提供できたら幸いと考えている。また、分野を異にする専門家の集まりであるので、講師には、できるだけやさしく解説していただくことをお願いしているので、幅広い研究者が参加してくださることを期待している。
背景資料(CBI Forecast No. 2)(HII Computing Forum)
日時: 2011年8月26日(金)13:30-17:30 場所: 東京大学 山上会館大会議室
東京都文京区本郷 7-3-1
世話人: 神沼二眞(サイバー絆研究所 Institute for Cyber Associates)
プログラム
1.13:30-13:40
「問題提起:ポストゲノム時代の薬効と毒性研究の課題」
神沼二眞(サイバー絆研究所)2.13:40-14:20
「計算毒性学への期待と現状: 医農薬/機能性化合物デザイン、化合物環境規制、実験動物代替法への展開」
湯田浩太郎(株式会社インシリコデータ)3.14:20-15:00
「薬物動態とmicroRNAの働き」
中島美紀(金沢大学医薬保健研究域薬学系薬物代謝化学研究室)15:00-15:20 休憩
4.15:20-16:00
「ES細胞・iPS細胞を用いた薬物心毒性評価」
古川哲史(東京医科歯科大学難治疾患研究所)5.16:00-16:40
「予期せぬ重篤な副作用への対策:StevensーJohnson's 症候群を例として」
鹿庭なほ子(国立医薬品食品衛生研究所医薬安全科学部)6.16:40-17:20
「薬効(有益性)と毒性(有害性)の用量依存性のメカニズム」
三輪錠司(中部大学)7.17:20-17:30
「ES細胞系を用いた神経発生毒性試験法」
曽根秀子(国立環境研究所環境リスク研究センター)8.17:30-17:35
「残りの質疑と閉会の挨拶:これからの取り組みへの期待」
神沼二眞
講演会参加費参加申込み先
(非営利) (一般企業) 法人賛助会員 無料 個人会員 無料 \5,000 ビジター \1,000 \10,000 ◆参加ご希望の方は事前に必ずメールにてお申込みください。CBI学会事務局:
〒226-8502 神奈川県横浜市緑区長津田町4259 G3-50
東京工業大学大学院総合理工学研究科 小長谷研究室内 Tel&Fax:045-924-5654
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