開催趣旨:近年、蛋白質と低分子化合物との複合体構造情報は飛躍的に増加しているが、量のみならず質の向上も大きく、より精度の高い構造情報がもたらす詳細な蛋白質と化合物との相互作用情報は分子設計において恩恵をもたらしている。蛋白質と化合物との相互作用において最も強力なものは共有結合であり、阻害剤の効果を考えると非常に強力な阻害剤の開発を可能にする。本来、共有結合を有する阻害剤は既知の薬剤で多く知られているが、これまではその作用機序は後から判明したものが多い。一方、最近は前述の詳細な相互作用情報の増加を背景に、共有結合を有する薬剤の分子設計が盛んに行われており、構造情報を基にした理論的なアプローチの有用性が証明されつつある。今回、詳細な相互作用情報をもたらす最新の構造解析手法の講演をはじめとして、共有結合の薬剤を研究されている第一線の先生方、ならびに計算の視点からそのような薬剤の解析に関してIT企業の方から講演いただくことを企画いたしました。ドラッグデザインに携わる研究者の方々をはじめとして、CBI学会の方を含め、多くの方々のご参加を御願いいたします。
日時: 2013年9月5日(木)13:30-17:50 場所: 東京大学山上会館大会議室
(東京都文京区本郷 7-3-1)世話人: 片倉晋一(第一三共)、田上宇乃(味の素)
プログラム
1.13:30~13:40
2.13:40~14:20
開催の挨拶
「可逆性共有結合型プロテアーゼ阻害剤の分子設計」
大元和之(小野薬品工業株式会社) 3.14:20~15:10
「中性子と放射光の相補的な利用による創薬標的タンパク質の立体構造解析」
玉田太郎(日本原子力研究開発機構) 4.15:10~16:00
「反応機構依存型γ-グルタミルトランスペプチダーゼ阻害剤の開発と応用」
平竹 潤(京都大学化学研究所) <休憩>16:00~16:10 5.16:10~16:50
「ホウ素系阻害剤とEGFRチロシンキナーゼの相互作用」
福澤 薫 (みずほ情報総研株式会社) 6.16:50~17:30
「New Covalent Docking Protocol: Glide+Prime」
島田裕三(シュレーディンガー株式会社) 7.17:30~17:50
総合討論
講演会参加費参加申込み
(種別) (料金) 法人会員 無料 一般 個人会員 無料 非会員(一般) \10,000 学生 学生会員 無料 非会員(学生) \1,000 終了しました。お問い合わせ◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
TEL:045-924-5654 FAX:045-924-5684