開催趣旨:近年、創薬に於いて、低分子でも高分子でもないペプチドサイズの中分子が、創薬の候補分子として注目されています。低分子医薬品は経口投与が可能で免疫毒性が少ない反面、特異性の低さから副作用が問題になることがあります。一方、高分子のタンパク質医薬品は特異性が高く副作用が少ない反面、適応範囲が狭く免疫毒性の問題があります。そのような中、中分子が両者の特性を併せ持つ可能性が期待されます。特に、最近、中分子の合成技術が飛躍的に進歩して特殊ペプチドが自在に構築できるようになり、研究に大きなはずみが付くことになりました。抗体医薬に代表されるような高分子医薬品についてもその機能を損なわず分子量を小さくする方向での研究が行われるようになってきました。また、ヒト白血球のタイプを決定するHLAが多くの疾患や薬の副作用に関与していることが解明され、HLAが認識するペプチドとの関連に基づく創薬研究も着実に推進されてきています。さらに、中分子創薬を目指したライブラリーの構築やDDSシステムの研究も活発に行われており、中分子の創薬研究においてパラダイムシフトが起きています。今回の研究講演会では、中分子創薬を強力に推進されておられる先生方を中心に、中分子創薬における最新の技術や将来ビジョンについてご講演頂きます。
日時: 2014年3月25日(火)13:15-17:55 場所: 東京大学山上会館大会議室
(東京都文京区本郷 7-3-1)世話人: 上村みどり(帝人ファーマ株式会社)、服部一成(塩野義製薬株式会社)、狩野敦(株式会社菱化システム)
プログラム
1.13:15-13:20
2.13:20-14:20
開催の挨拶
「マイクロ抗体:進化分子工学による分子標的ペプチドの創出」
藤井 郁雄 (大阪府立大学大学院理学研究科) 3.14:20-15:20
「ペプチド化学を基盤とした抗HIV剤の創製」
玉村 啓和(東京医科歯科大学 生体材料工学研究所)
講演要旨 <休憩>15:20~15:40 4.15:40-16:40
「中分子創薬への挑戦:特殊ペプチド創薬のススメ」
菅 裕明(東京大学大学院理学系研究科) 5.16:40-17:40
「HLA機能を制御する分子に関するin silico研究」
平山 令明(東海大学医学部) 6.17:40-17:55
総合討論 18:00~20:00 懇親会
場所:山上会館地階 レストラン御殿
参加費:3,000円
申し込み方法:講演会の参加申し込みフォームで同時にお申し込みください。
※キャンセルの場合は、3月18日(火)までににご連絡ください。
それ以降の取り消しは、後日懇親会費用3000円を請求させていただく場合があります。
講演会参加費参加申込み
(種別) (料金) 法人会員 無料 一般 個人会員 無料 非会員(一般) \10,000 学生 学生会員 無料 非会員(学生) \1,000 終了しました。お問い合わせ◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
TEL:045-924-5654 FAX:045-924-5684