***第352回CBI学会研究講演会のお知らせ***

「HPC(High Performance Computing)の創薬・医療分野への応用における成果と今後の展望」


開催趣旨:in Silico創薬技術は、計算機の高速化・大規模化・並列化と共に創薬研究における活用の幅を広げ、発展を遂げてきた。創薬研究で扱う対象(生体高分子・化合物)の大きさ・複雑さ・数の多さから、常に高性能の計算機を必要とする一方、一民間企業で持ちうる計算資源には限りがあるため、最先端の計算は、常にスーパーコンピュータ設備を有する研究機関で行われてきている。しかし これまでの歴史を振り返れば、20年前のスーパーコンピュータに相当する性能を今のスマートフォンが持つように、現在のスーパーコンピュータの計算能力は、数年の後には何らかの形でコモディティ化し、創薬の研究現場でも利用可能になると予想される。そのため、最先端の計算事例を知ることは、今後のin Silico創薬の可能性・方向性を見定め、実地での活用・応用のための技術的な準備をするうえで、きわめて重要なことであろう。
 2014年7月は、「京」の2012年6月末の完成と同年7月からの本格稼働から、ちょうど2年の節目となる。「京」の5つの戦略分野の一つには「予測する生命科学・医療および創薬基盤」があり、創薬・医療分野への応用も、大いに期待されている。この節目に、最先端の計算事例を知り、今後の応用研究への展望を開く機会とするため、実際に「京」を使って大規模な計算をされている先生方をお招きした。講師の先生方には、「京」によって可能になったことと同時に、可能にならなかったこと・実際に計算をしてみて見えてきた課題にも言及していただきたいと考えている。そのうえで、今後の展望、特に2013年5月に計画が発表された「エクサ級スーパーコンピュータ」についての期待もお話しいただく予定である。


  
日時 2014年7月11日(金)13:15-17:55
場所 東京大学山上会館2階 大会議室(東京都文京区本郷7-3-1)
世話人 小田晃司(大正製薬(株))、田上宇乃(味の素(株))、松本俊二(富士通(株))、高土居雅法(杏林製薬(株))

プログラム

講師が変更になりました。伊東広樹先生(富士通株式会社) ⇒ 高田恭一地先生(富士通株式会社)
  1. 13:15 - 13:20 開会趣旨説明

  2. 13:20 - 14:20
    「計算創薬が待ち望むエクサ級スーパーコンピュータ」
    奥野 恭史(京都大学)

  3. 14:20 - 15:20
    「分子モータの数理モデルと心臓の拍動を結びつける取り組みとその基礎医学 および臨床への応用について」
    鷲尾 巧(東京大学)

    <15:20 - 15:40  休憩>

  4. 15:40 - 16:40
    「挑む力・・次世代スーパーコンピュータへの挑戦~ ペタ、そしてエクサへ ~」
    高田 恭一地(富士通株式会社)

  5. 16:40 - 17:40
    「HPCの生命科学へのインパクト」
    木寺 詔紀(横浜市立大学)

  6. 17:40 - 17:55総合討論

講演会参加費
(種別) (料金)
法人会員 無料
一般 個人会員 無料
非会員(一般) \10,000
学生 学生会員 無料
非会員(学生) \1,000
参加申込み
終了しました
お問い合わせ
◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
  
   TEL:045-924-5654 FAX:045-924-5684