開催趣旨:近年、新薬の創出は難しい時代を迎えており、様々な技術革新にもかかわらず、その成功確率は極めて低いままとなっています。その要因の一つとして現在主流となっている標的ベースの創薬において、良質の標的蛋白質を見出すこと自体が困難となっていることがあげられます。こういった観点から、最近ではフェノタイプを指標とした創薬の価値が見直されつつあります。フェノタイプスクリーニングは古くから行われていた手法であり、これまでに人類が成し遂げた革新的な新薬の創出に大きく貢献してきました。一方で、標的ベースの創薬と異なり、スクリーニングで得られたヒット化合物の標的タンパク質を同定するのに困難が伴うことや、スループットの低さなど、解決すべき問題点も多く残されています。
今回、フェノタイプスクリーニングに基づく創薬に関して、生物学的な視点はもとより、ライブラリー設計、オープンイノベーション、バイオインフォマティクスという視点から第一線の先生方にご講演いただくことを企画いたしました。最近注目されているフェノタイプスクリーニングという手法を、様々な角度から解析することでCBI学会らしい講演会になることと期待しております。CBI学会の方を含め、創薬にたずさわる多くの方々のご参加を御願いいたします。
日時: |
2014年9月12日(金)13:20-17:50 |
場所: |
東京大学山上会館2階 大会議室(東京都文京区本郷7-3-1) |
世話人: |
相良武、田口淳子(大鵬薬品工業)、新美達也(アステラス製薬)、片倉晋一(第一三共RDノバーレ) |
プログラム
- 13:20 - 13:30 開会の挨拶
- 13:30 - 14:00
「phenotypic drug discovery & chemical library」
木村 陽一(第一三共RDノバーレ)
- 14:00 - 14:50
「創薬オープンイノベーションの推進」
岡部 隆義(東京大学創薬オープンイノベーションセンター)
- 14:50-15:40 「E-カドヘリンの発現制御を介したがん細胞の運動性・浸潤性阻害」
深見 希代子(東京薬科大学生命科学部ゲノム病態医科学)
<15:40 - 16:00 休憩>
- 16:00 - 16:50
「フェノタイプスクリーニングの利用例 - 抗エンテロウイルス化合物群の同定と解析」
有田 峰太郎(国立感染症研究所)
- 16:50 - 17:40
「表現型情報を重視した標的分子探索法の開発と適用」
堀本 勝久(産業技術総合研究所創薬分子プロファイリング研究センター)
- 17:40 - 17:50 総合討論
18:00~20:00 懇親会
場所: |
山上会館1階談話ホール(レストラン ハーモニー) |
参加費: |
3,000円 |
申込み方法: |
講演会の参加申し込みフォームで同時にお申し込みください。 |
※キャンセルの場合は、9月5日(金)までにご連絡ください。
それ以降の取り消しは、懇親会費用3000円を後日請求させていただく場合があります。 |