開催趣旨:
国民医療費が40兆円を超え、医療費削減は重要な課題である。政府は「健康・医療戦略」に基づき、健康長寿社会の形成を目指している。しかしながら、団塊の世代も古稀を迎えようとしており、医療費高騰への対処が緊迫していることは言うまでもない。
後発品の積極的な処方など薬剤費削減を進めているが、抗ウイルス剤(ソバルディ・ハーボニー)や抗悪性腫瘍剤(オプジーボ)など高額な新薬が多くの患者に処方される様になり、薬価制度についてはさまざまな議論が続いている。
最近、治療ではなく病気にかかる前の健康維持に着眼した、スマートヘルス、先制医療、未病などのプロジェクトや研究が盛んに行われている。本講演会では、予防医療のビジネス動向、経産省の取り組みなどから、応用研究、臨床及び臨床研究を通して、さまざまな角度から先制医療・予防医療の可能性、将来像について議論したい。
日時: |
2016年8月2日(火)13:15-17:30 |
場所: |
東京大学山上会館2階 大会議室(東京都文京区本郷7-3-1) |
世話人: |
中嶋久士(興和(株))、田上宇乃(味の素(株))、佐藤秀行(オープンアイ・ジャパン(株)) |
プログラム(事情により変更となる場合がございます。予めご了承ください)
- 13:15 - 13:20 開催趣旨
- 13:20 - 14:00
「予防医療・予防薬の概要と今後の方向性」
番場 聖((株)BBブリッジ)
- 14:00 - 14:40
「健康長寿社会の構築に向けて ~健康増進・予防マーケットの拡大と産業育成について~」
植木 貴之(経済産業省 商務情報政策局)
- 14:40 - 15:30
「テロメアGテールとマイクロRNAを活用した未病検知システム」
田原 栄俊(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院)
<15:30 - 15:50 休憩>
- 15:50 - 16:40
「東北メディカルバンクの予防・未病の取り組み」
山本 雅之(東北大学 東北メディカル・メガバンク機構)
- 16:40 - 17:30
「アスピリンによる大腸がん予防」
武藤 倫弘(国立がん研究センター研究所)
18:00 - 20:00 懇親会 (場所:1階 談話ホール 参加費:\3,000)