開催趣旨:
ヒトの腸内には、100種から3000種類の細菌が、ヒトを構成する総細胞数よりも遙かに多い100兆から1000兆個、重量にして1.5 kgから2 kgも生息することが知られています。この細菌群は、腸内で一定のバランスを保った腸内細菌叢(腸内フローラ)と呼ばれる生態系を築いています。近年の遺伝子解析技術の進歩により、腸内細菌叢全体を解析するメタゲノム解析が可能となり、一方では、炎症、肥満、がん、中枢神経系疾患等との関係も解明されるようになり、健康・医療戦略の観点からも腸内細菌が注目されるようになって来ています。
そこで、本研究講演会では、腸内細菌に関する最新動向を、第一線でご活躍されている5名の先生方から、遺伝子解析の現状、疾患との関連などを、創薬の観点だけではなく食品の観点も交えて伺う機会とさせて頂きたいと考えています。また、腸内細菌を含んだヒトマイクロバイオーム研究基盤の構築、健康医療応用を促進する目的で結成されたマイクロバイオームコンソーシアムの活動状況をご紹介頂き、コンソーシアムの取り組みに触れる機会としたいとも考えています。創薬研究に携わる方々だけではなく、腸内細菌にご興味をお持ちの多くの方にご参加頂き、様々な視点からの活発なご議論を頂きたいと考え、本研究講演会を企画致しました。
日時: 2017年11月10日(金)13:30-17:30 場所: 東京工業大学キャンパスイノベーションセンター(CIC田町)
1階 国際会議室(東京都港区芝浦3-3-6)≫田町キャンパスマップ世話人: 中嶋久士(興和株式会社)、田上宇乃(味の素株式会社)、 佐藤秀行(オープンアイ・ジャパン株式会社)
プログラム
18:00 - 20:00 懇親会 (場所:CIC近くの飲食店 参加費:\4,500)
- 13:30 - 14:15
「健康・医療イノベーションに向けたマイクロバイオーム研究の展開」
本間 央之(文部科学省 科学技術・学術政策研究所 客員研究官(製薬企業 研究開発部門所属))
- 14:15 - 15:00
「50万ダウンロードの排便日誌アプリの運営会社が挑戦する腸内フローラ検査のビジネス化と研究利用について」
田口 敬(ウンログ株式会社)
- 15:00 - 15:45
「データサイエンスを加速させる微生物データの統合化」
黒川 顕 (国立遺伝学研究所)
<15:45- 16:00 休憩>
- 16:00 - 16:45
「腸内細菌の代謝産物コントロールを介した機能性食品の開発」
松本 光晴(協同乳業株式会社研究所)
- 16:45 - 17:30
「ヒトマイクロバイオーム研究の創薬応用の現状と今後の期待 ~日本マイクロバイオームコンソーシアムの紹介~」
寺内 淳(日本マイクロバイオームコンソーシアム、小野薬品工業株式会社)
講演会参加費参加申込み
(種別) (料金) 法人会員 無料 一般 個人会員 無料 非会員(一般) \10,000 学生 学生会員 無料 非会員(学生) \1,000
キャンセルの場合、11月2日までにご連絡いただければ手数料を差し引いて返金します。
それ以降は講演会参加費、懇親会参加費、いずれもキャンセル返金はできません。
締切日(開催日一週間前)にコンビニ決済を選択すると5日間の支払猶予期間があるため、最長開催2日前まで支払いを延期できます。
ただし、支払いが完了しないと正式な参加申し込みとはならないため定員オーバーで参加できない可能性があることをご容赦願います。
受付終了しました。お問い合わせ◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
TEL:03-6890-1087