開催趣旨:
近年、日米欧3極の薬物相互作用ガイダンス/ガイドラインの大きな改定を契機として、多様なメカニズムで引き起こされる複雑な薬物相互作用事例に対して、医薬品開発ステージそれぞれのシチュエーションにフィットした適切な相互作用リスクの定量的評価法の選択が話題となっている。さらに、in vitro実験からin vivoにおける相互作用予測において、旧来の仮定や常識が必ずしも成立しない事例も報告されはじめており、IVIVE (in vitro-in vivo extrapolation)のための実験法やその解釈も揺らぎはじめている。このような現状において、必ずしもガイダンス/ガイドラインに記述される原則論が成立しない場合も考えておかねばならない。本講演会では、多彩な角度から相互作用のリスク評価に向き合ってきた講演者の生の声を届けるべく、様々な領域の産官学の研究者を配した。なお、本講演会では、ガイダンス/ガイドラインの単なる解説は企図していない。相互作用リスク評価の最前線を共有することを通じて、ガイダンス/ガイドラインに述べられた意図や限界を科学的に理解すると共に、その先に一歩踏み出すためのツールキットを会場の皆様と共に模索する機会となることを狙っており、演者と参加者の間のインタラクティブな討論にも十分な時間を割く予定である。
日時: 2017年12月20日(水)10:30‐17:35 場所: 東京大学農学部 弥生講堂一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1)
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/map.html世話人: 杉山 雄一(理化学研究所杉山特別研究室)、前田 和哉(東京大学大学院薬学系研究科)
プログラム
- 10:30~10:40
「はじめに」
杉山 雄一(理化学研究所杉山特別研究室)
- 10:40~11:30
「薬物相互作用の予測の実際と課題;~PBPKモデルの応用にあたり念頭にいれるべきこと~」
杉山 雄一(理化学研究所杉山特別研究室)- 11:30~12:10
「薬物相互作用ガイドライン改訂の概要とその科学的意義」
佐藤正延(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)- 12:10~12:50
「トランスポーターを介した薬物相互作用の実例の集積とその対処法Update」
前田 和哉(東京大学大学院薬学系研究科)
<12:50~13:50 昼食休憩>- 13:50~14:30
「Rifampicinによる複合的なDDIを加味した統一的なPBPKモデル構築によるDDIリスク評価」
浅海 竜太(小野薬品工業株式会社)
- 14:30~15:10
「主代謝経路にマイナーCYP分子種が関与する場合の薬物間相互作用リスク評価の社内事例」
中川 俊人(中外製薬株式会社)
<15:10~15:30 休憩>- 15:30~16:10
「内因性基質による肝OATPs介在性薬物相互作用の定量的リスク評価」
竹原 一成(第一三共株式会社)
- 16:10~16:50
「医薬品副作用データベースJADERを用いた副作用・薬物相互作用リスクシグナルの探索」
澤田 克彦(医薬安全性研究会、大鵬薬品工業株式会社)
発表資料
- 16:50~17:35
総合討論
杉山 雄一、前田 和哉
- 18:00‐20:00
懇親会 (場所:東京大学弥生講堂一条ホールロビー 参加費:\3,000)
講演会参加費参加申込み
(種別) (料金) 法人会員 無料 一般 個人会員 無料 非会員(一般) \10,000 学生 学生会員 無料 非会員(学生) \1,000 キャンセルの場合、12月13日までにご連絡いただければ手数料を差し引いて返金します。
それ以降は講演会参加費、懇親会参加費、いずれもキャンセル返金はできません。
締切日(開催日一週間前)にコンビニ決済を選択すると5日間の支払猶予期間があるため、最長開催2日前まで支払いを延期できます。
ただし、支払いが完了しないと正式な参加申し込みとはならないため定員オーバーで参加できない可能性があることをご容赦願います。受付を終了しましたお問い合わせ◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
TEL:03-6890-1087