開催趣旨:
これまでCBI学会講演会においては、薬物動態の定量的予測法やmodeling & simulationをテーマとする講演会を継続して実施してきた。 薬物動態学領域の基本的な考え方や理論背景そのものは学問としての成熟期を迎えてはいるものの、practicalな側面に立つと、in vitro実験の結果とin vivo速度論パラメータとの乖離や、 実験的に予測が困難な未知パラメータの扱い、個人間変動の予見等未だ種々の解決すべき課題を抱えている。 一方で、これら避けては通れない諸問題について着実に解決策も示されつつある。 本講演では、ヒト薬物動態・薬効の定量的予測に向けた最近の新たな取り組みについて、様々な観点(QSP (quantitative systems pharmacology), DDI (drug-drug interaction), IVIVE (in vitro-in vivo extrapolation), VCS (virtual clinical study))から集めて紹介することとした。 これらが集結することで、更なる薬物動態・薬効・副作用の定量的予測の一般化が加速することが期待される。是非、様々な立場からの活発な議論を期待したい。
日時: 2022年6月1日(水)13:00-17:50 場所: オンライン配信(Zoomウェビナー使用) 世話人: 杉山 雄一(城西国際大学薬学部)、前田 和哉(北里大学薬学部)
プログラム
- 13:00~13:10
はじめに
杉山 雄一(城西国際大学薬学部)
- 13:10~13:50
「Virtual clinical study; OCT2/MATEs 基質であるメトホルミンおよび内因性化合物、NMNの体内動態に及ぼす阻害剤シメチジンの影響を予測する」
杉山 雄一(城西国際大学薬学部)
- 13:50~14:30
「Virtual clinical study の手法を用いた副作用予測: 遺伝子多型及び薬物相互作用を考慮したレパグリニドによる低血糖発現頻度の予測」
佐藤 正延(日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)
- 14:30~15:10
「薬物のヒト消化管吸収率の定量的予測のための新規ツール開発と予測法に関する考察」
前田 和哉(北里大学薬学部)
<15:10 - 15:25休憩>
- 15:25 - 16:10
「創薬R&DにおけるQuantitative Systems Pharmacologyの活用事例」
齊藤 隆太(田辺三菱製薬株式会社)
- 16:10 - 16:50
「承認薬情報から見たトランスポーターに関する薬物間相互作用予測の精度」
加藤 基浩(薬物動態塾、武蔵野大学薬学研究所)
- 16:50 - 17:30
「ヒトC型肝炎治療薬バニプレビルの非線形薬物動態解析;血中濃度推移、肝臓中(標的臓器)濃度推移、マスバランスの同時解析を可能にするCGNM」
松本 渉吾 (Meiji Seika ファルマ株式会社)
- 17:30 - 17:50
総合討論
杉山 雄一(城西国際大学薬学部)、前田 和哉(北里大学薬学部)
講演会参加費参加申込み
(種別) (料金) 法人会員 無料 一般 個人会員A 無料 個人会員B \3,000 非会員(一般) \10,000 学生 学生会員 無料 非会員(学生) \1,000
キャンセルの場合、5月25日までにご連絡いただければ手数料を差し引いて返金します。
それ以降は講演会参加費のキャンセル返金はできません。
締切日(開催日一週間前)にコンビニ決済を選択すると5日間の支払猶予期間があるため、最長開催2日前まで支払いを延期できます。
ただし、支払いが完了しないと正式な参加申し込みとはならないため定員オーバーで参加できない可能性があることをご容赦願います。
参加費が無料の方も、キャンセルの場合はなるべく早く にご連絡ください。こちらでシステムから取り消します。
終了しました。
お問い合わせ◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
TEL:03-6435-0458