開催趣旨:
低分子創薬の研究対象として考えうるすべての化合物を「ケミカルスペース」として捉えると、その数は理論的には1060以上とも言われており、この膨大なケミカルスペースをすべて網羅することはいかなる実験的・計算的手法を用いても困難と考えられます。そのため従来のスクリーニング手法においては、数十万から数百万の限られた化合物数から目的とする活性を有する化合物を取得するために、ライブラリ化合物の選抜の工夫がなされてきました。一方で、近年の実験的・計算科学的技術の進歩により、扱いうる分子の数が飛躍的に増大し、兆の単位の化合物群より可能性のある分子を網羅的に探索することが可能となりつつあります。
今回の研究講演会では、実験的手法、計算科学的手法の双方から、従来とは大きく異なる桁の化合物を扱う手法として、DNA-encoded Library、AIの活用を含めたバーチャルスクリーニング、超大規模の仮想ライブラリの構築などの新規技術を開発・活用されている先生方より、最先端の研究事例をご紹介いただきます。これら新規技術を積極的に創薬に活用されている例、将来展望を含めたディスカッションにより、巨大ケミカルスペースが創薬に与えるインパクトを実感するとともに、効果的な活用法について考える機会になることを期待しています。
日時: 2023年3月17日(金)13:00-17:50 場所: オンライン配信(Zoomウェビナー使用) 世話人: 高橋 瑞稀(第一三共RDノバーレ株式会社)、遠藤 真弓(大正製薬株式会社)、
大槻 幸恵(大鵬薬品工業株式会社)、大原 康徳(日本たばこ産業株式会社)、
奥田 歩(興和株式会社)、狩野 敦(株式会社モルシス)、
佐藤 太朗(杏林製薬株式会社)、村崎 広太(田辺三菱製薬株式会社)連絡先: お問い合わせは、下記メールまたはTELにお願いいたします。
TEL: 03-6434-0458 (情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局)
プログラム
- 13:00 - 13:10 はじめに
- 13:10 - 13:50
「超大規模バーチャルスクリーニングを活用した創薬研究の実例」
崎山 則征(アステラス製薬株式会社)
- 13:50 - 14:30
<14:30 - 14:45休憩>
「日産化学におけるDNA-encoded Library技術構築」
丹羽 雅俊(日産化学株式会社)
- 14:45 - 15:25
「AI創薬プラットフォームLIGHTHOUSEによる創薬革命」
中山 敬一(九州大学)
- 15:25 - 16:05
<16:05 - 16:20休憩>
「Beyond the Enumerable: Success Stories from Ultra-Large Chemical Space Navigation」
Marcus Gastreich(BioSolveIT GmbH)
- 16:20 - 17:00
「オープンイノベーションとDXが引き起こす化合物ライブラリ戦略の進化」
狩野 弘樹 (田辺三菱製薬株式会社)
- 17:00 - 17:40 パネルディスカッション
- 17:40 - 17:50 まとめ
講演会参加費参加申込み
(種別) (料金) 法人会員 無料 一般 個人会員A 無料 個人会員B ¥3,000 非会員(一般) ¥10,000 学生 学生会員 無料 非会員(学生) ¥1,000
キャンセルの場合、2023年3月10日までにご連絡いただければ手数料を差し引いて返金します。
それ以降は講演会参加費のキャンセル返金はできません。
締切日(開催日一週間前)にコンビニ決済を選択すると5日間の支払猶予期間があるため、最長開催2日前まで支払いを延期できます。
ただし、支払いが完了しないと正式な参加申し込みとはならないため定員オーバーで参加できない可能性があることをご容赦願います。
参加費が無料の方も、キャンセルされる場合は、なるべく早く にご連絡ください。こちらでシステムから取り消します。*受付は終了しましたお問い合わせ
>>CBI学会会員管理および講演会登録ページ
※2023年3月10日まで受け付ける予定ですが、定員に達した場合は予告なく受付を締め切ります。
※Zoom アプリは最新にしておいてください。
※参加登録をお済ませの方には、3月13日(月)までに、Zoomウェビナーへの入室情報および講演要旨集ダウンロードパスワードを電子メールでお知らせします。
上記期日までに届かない場合は、下記お問い合わせ先までご連絡ください。◆情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
TEL:03-6435-0458