2009年年次大会完了報告書
概要
CBI学会の本年の年次大会は、韓国のKSBSBとの合同開催として、2009年11月4-6日に、釜山(海雲台グランドホテル)で開催された。本会への日本からの参加者は、97名、韓国のそれは290名、合計387名、招待講演者44名、ポスター発表150件であった。この数値は、韓国の主催者にとっては、予想を上回る数であった。日本からの参加者数は、読み難く、厳しい経済情勢や、新型インフルエンザの影響が予想された厳しいものであり、CBI学会の準備関係者もできる限りの努力をしていたが、結果としては、全参加者の約4分の1にあたる数となったことで、応分の役割が果たせたと考えている。
今回のCBI学会としての本大会の意義は、海外で開催としては、もっとも参加者の負担を少なく抑えられることと、この分野の研究人口の伸びが著しい韓国の状況を知ること、 相互の研究交流の活性化させることであった。韓国側の学会準備関係者によれば、日本からの講演者や発表者が多かったこと、またその内容が非常に興味深いもので、大変意義があり、また、参加者も当初の予想を大幅に越えるものであり、375部ほど印刷した予稿集が足りなくなったほどで、KSBSBとしては、財務的にも大成功であったと評価された。
招待講演とポスター発表
Tutorialを含む招待講演者の数は、ほぼ韓日同数であり、ポスター発表は、日本から、70件、韓国が80件だった。日本からの講演者が、それぞれの分野で長く活躍している研究者が多かったのに対し、韓国側の発表は、研究経歴が浅いものが多いような印象を受けた。また地元開催のためか、全体として韓国の参加者や発表者の若さが感じられた。なお今回の参加者、発表者の所属は、大学や国立研究機関などが多く、企業からの参加者は少なかった。日本の研究者にとっては、これまで関心の薄かった韓国の同じ分野の研究者の仕事を知る良い機会になったと思われる。
開催場所
開催場所となった海雲台(ヘウンデ)は、済州島につぐ韓国第2の人気のあるリゾートスポットであり、会場の海雲台グラウンドホテルは、海雲台海岸に面した高級リゾードホテルであるが、オフシーズンのため、普段より安く借りられたとのことも幸運であった。大会2日目には、晩餐会があり、その後9時半からナイトクルーズがあった。晩餐会も参加者が多く、当初予定の会場では入りきらず、第2会場、第3会場が急遽設営された。2時間ほどのナイトクルーズにも、170名の参加者があり、下船してホテルに戻ると12時を回っていた。韓国側から、このような学会以外の機会を設定してもらえたことで、ゆっくりお互いに話し会える得難い機会を得たとの声が多く寄せられた。
財務報告
日本からの参加費、協賛費(展示やランチオン・セッション)は、すべてKSBSBの収入として計上された。それ以外の、日本で集めた寄付金と日本で呼び掛けて予稿集に載せた広告の掲載費のみが、今大会のCBI学会の収入となった。なお、協賛として、ワールドフュージョン社がアリアドネ社と共同で、展示ブースとランチオン・セッションを支援してくださった。
その他
この大会時に、CBI Journalの編集委員会と2011年大会準備委員会を開催した。
記録
今回の講演などの録音(録画)記録、は、KSBSBがサイト(http://bric.postech.ac.kr/)に置く予定であり、閲覧可能となったらお知らせする。また予稿集は、事務局の保管用に20部を送付してもらうこととした。事務局でも、講演や会場の写真を撮っている。 |