*** 第180回 CBI研究講演会 ***

「巨大分子計算のソフトウェアとその大規模並列処理によってリアリスティックモデリングを可能にする新しい分子計算法」

よく知られているように、従来のMD計算、ab initio計算は生命系の分子過程や、医薬品と生体分子の相互作用を記述するためには、帯に短しタスキに長しの感がある。今回は最新のMD計算法、ab initioペア近似法、コンピュータの高速化など、この壁を破る新しい試みを紹介する。とくにab initioペア近似法は、比較的大きな系のリアリスティックなモデリングに耐えられる画期的な手法です。この手法に基づくプログラミングが、ほぼ完成しました。本プログラムは並列計算機にも良く適合するため、最新の超高速並列マシンや複数の PCクラスターによる実行を紹介します。今後は関心ある方々にぜひ試して戴くために、配布の準備も進めています。さらに、本会の後にはこうした計算科学の新たな研究グループの形成を視野に入れた話し合いも予定されています。奮ってご参加ください。

日時: 1999年06月25日(金)13:15-16:45

場所: (財)日本教育会館 808号室
TEL:03-3230-2831
千代田区一ツ橋2-6-2
地下鉄半蔵門線・都営新宿線・三田線「神保町駅」より徒歩3分
地下鉄東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」より徒歩5分

世話人:上林正巳(生命工学工業技術研究所)、 中野達也(国立医薬品食品衛生研究所)、 小谷野和郎(コヤノリサーチラボ)

演題:
1.13:15-14:05
「生体分子の古典分子動力学法 最近の進歩」
講師:古明地勇人(工業技術院 産業技術融合領域研究所/電子技術総合研究所)

2.14:05-14:55
「大規模計算に適応できる分子軌道法」
講師:北浦和夫(大阪府立大学総合科学部)

3.15:10-16:00
「Ab initioペア近似法プログラム ABINIT-Pの開発 -生体高分子への応用を目指して-」
講師:中野達也(国立医薬品食品衛生研究所)

4.16:00-16:45
「大規模PCクラスタを用いたタンパク質情報解析(PAPIA)システムの構築」
講師:秋山 泰(技術研究組合新情報処理開発機構)


講演会参加資格:
*** 今回、参加者の定員は30名です。事前に必ず事務局に連絡して御参加ください。 ***
CBI研究会個人会員・法人会員の方、非営利研究機関の研究者の方は、どなたでも参加できます。法人会員以外の法人からの参加希望者は、一人 3000円の参加費が必要です。事前に必ず事務局に連絡してご参加ください。

連絡先: CBI研究会事務局
〒158 東京都世田谷区用賀4-3-16 イイダビル301
Tel. 03-5491-5423 Fax. 03-5491-5462
E-mail: cbistaff
@cbi.or.jp